打ち合わせブースに上司を呼びつけ、ここぞとばかりに日頃心に思っているあんなことやこんなことをぶちまけた。
「こんな給料じゃやってられん。ボーナスを前回の倍にしてくれ」
と頼むと、上司は顔色一つ変えずに、
「君一人を優遇するわけにはいかん。それよりも君、ロンドンに行ってくれないか」
と提案してきた。
「話をすり替えないでくれ!俺はロンドンにもシカゴにも行くつもりはない」
「だとしたら話が早い。こっちにはこっちの考えもある。…君は会社を利用したがっているようだが、組織の論理というものをわかってないようだな」
———「今だ」と私は思った。胸ポケットから退職願を取り出すと、デスクに叩き付けた。
「もうたくさんだ。辞めてやる!」
…というようなドラマチックな要素は乏しかった。だいたい、私の勤める会社にロンドン支社やシカゴ支社はないし、年俸制なのでボーナスもない。「打ち合わせブースでの面談」以外は嘘です。でも淡々と、自分の思いを正直に話して、割とすんなり納得してもらえた。ほっとした。
予想していたよりも冷静に伝えられたな、と思った。そういう内容を告げる時には、もっと心臓がバクバクするのかと思っていた。手に汗をかいてはいたが、話の順番も強調したい箇所も予定通り伝えられた。
あれ?…何かに似てるぞ?
何だっけ?この感覚は。
そうだ、プレゼンだ。競合プレゼンの時の緊張感と似ているのだ。懐かしかった。
久しく覚えてなかったこの感覚。これからたくさん経験できるだろうか?経験したいなあ。
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