★【モダンライフ・イズ・ラビッシュ ロンドンの泣き虫ギタリスト】映画鑑賞備忘録 | 《遠い昔、深夜放送が好きだった人たちへ贈る小説》間々田陽紀の世界

《遠い昔、深夜放送が好きだった人たちへ贈る小説》間々田陽紀の世界

■好きな音楽、好きな映画、好きなサッカー、好きなモータースポーツなどをちりばめながら、気ままに小説(246作品)・作詞(506作品)を創作しています。ブログも創作も《Evergreen》な風景を描ければと思っています。

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★芸術表現としての映画は映像美がありセリフもあり音楽もあるという総合芸術だと思っていて、目で観て耳で聴いて感性を強く刺激してくれる素敵な表現ツールだと言えると思います。そこで自分が観た映画作品を順番に紹介していきたいと思います。

■『モダンライフ・イズ・ラビッシュ ロンドンの泣き虫ギタリスト』・・・・・ストーリーとしては生活力のないミュージシャンとそれを支える恋人という典型的なパターンといえる映画でした。それでも映画の出来は、レベルが高く本当に素敵な映画でした。個人的には、こんな小説が創作できたらろとつい思ってしまいました。

前回観た映画『マイ・プレシャス・リスト』の中では、美しいニューヨークのマンハッタンの街並み(セントラルパーク、アンデルセンの銅像、ニューヨークフィルハーモニックなど)が出てきましtが、この映画ではロンドンの素敵な街並みが随所に出てきて楽しめました。更にバックで流れるイギリスの楽曲も効果的で良かったです。


【解説等】モデルやミュージシャンとしても活動するジョシュ・ホワイトハウスが初主演したラブストーリー。ミュージシャンのリアムとキャリアウーマンのナタリーは別れることに。思い出の品々を整理するうちに、彼らを結び付けた音楽が再び二人を元の場所へ引き寄せる。夢を追うリアムをジョシュ・ホワイトハウスが、二人の生活のために夢を諦めたナタリーを「アナザー」のフレイア・メーバーが演じる。ブリットポップを代表するロックバンドblurのセカンドアルバムと同じタイトルを冠しており、RADIOHEADやSpiritualized、The 1975などの英国バンドの曲が数多く登場する。

【あらすじ】リアム(ジョシュ・ホワイトハウス)とナタリー(フレイア・メーバー)は、レコード店でロックバンドblurのアルバムを選んでいた時に出会った。デジタル音楽配信から曲をダウンロードするのを嫌がり、手作り感のあるCDやレコードのコレクションを大切にしているリアム。夢を追うミュージシャンである彼との生活を支えるため、ナタリーはレコードジャケットのデザイナーになる夢を持っていたが、広告会社で働くように。やがて二人の生活はすれ違い、別れの時を迎える。思い出の品々を整理するうちに、かつて二人を結んだ音楽がリアムとナタリーを再び元の場所へ引き寄せていく。

~出典:Movie Walker ~

★【お気にりのシーンなど・・・】

ミュージシャンとして音を大切にするリアムがレコードとCDに拘りアイチューンを拒絶していたのに、ライブでナタリーのために創った楽曲を歌っていて感極まって歌えなくなるシーンをユーチューブにアップされて評価される。なかなか洒落たオチでしたね。

ナタリーが学生時代はロバーのミニクーパーに乗っていて、リアムと暮らした家を出て行く時には働いていたのでBMWミニクーパーに乗っていました。実に細部まで計算された演出でしたね。

二人が暮らした家を出て行くシーンとそのなかで手にする想い出の品、そしてその品に関する過去の出来事へとストーリーが展開していくアイデアは結構気に入りました

※リアムが父親のギターが大切なものとナタリーに話していましたが映画のカットでリアムの古い写真の中で幼いリアムを抱いていた父親が手にしていたギターは、今でもリアムが弾いていた青いギターでしたね。

音楽配信の時代にレコードやCDに拘るリアムがジミヘンが好きだとかストーンズがいいとか、アビーロードができてきたり個人的には好きな時代にフィットした話が出てきて心地よかったです。

※映画の中でロンドンのタワーレコードが閉店するシーンが出てきましたが、この辺も音楽の聴き方の変遷を、さりげないカットで描いていましたね。

※ナタリーとリアムの会話の中で、男の《いい》と女の《いい》という言葉の意味が違うとリアムが話していましたが、思わず《そのとおり》と納得させられましたね。男の《いい》は文字通りであり、女の《いい》は語尾に?マークが付いている。

※リアムが酒場で出逢った女性と話しているシーンで、女性が《あなたと出会うなら60年代が良かったわ。ビートルズ三昧で楽しめたのに》と話したシーンも良かったですね。

エンディングの公園でリアムがナタリーに自分の想いを伝えるシーンでの会話あは、少しだけベタ過ぎたように思います。もう少しひねり加えたせりふを期待したかったですね。




新宿



《2024年度:鑑賞済作品リスト》
■『僕らの世界が交わるまで』2024年1月31日
■『カラーパープル』2024年2月22日
■『アーガイル』2024年3月28日
■『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』2024年4月26日
■『猿の惑星/キングダム』2024年5月24日

《2023年度:鑑賞済作品リスト》
■『エンパイア・オブ・ライト』2023年3月2日
■『フェイブルマンズ』2023年3月30日
■『生きる LIVING』2023年4月20日
■『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』2023年5月18日
■『aftersun/アフターサン』2023年6月15日
■『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』2023年7月28日
■『コンサート・フォー・ジョージ』2023年8月18日
■『ロスト・キング 500年越しの運命』2023年9月22日
■『キリエのうた』2023年10月19日
■『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』2023年11月16日
■『ティル』2023年12月21日

《2022年度:鑑賞済作品リスト》
■『コーダ あいのうた』2022年3月29日
■『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』2022年5月12日
■『リコリス・ピザ』2022年7月5日
■『エルヴィス』2022年7月15日
■『ブライアン・ウィルソン/約束の旅路』2022年8月16日
■『ビリー・ジョエル:ライヴ・アット・ヤンキー・スタジアム』2022年10月6日
■『恋人はアンバー』2022年11月10日

《2021年度:鑑賞済作品リスト》
■『スターダスト』2021年10月21日
■『リスペクト』2021年11月5日
■『tick, tick...BOOM! チック、チック…ブーン!』2021年11月19日
■『ディア・エヴァン・ハンセン』2021年12月2日
■『ラストナイト・イン・ソーホー』2021年12月16日

《2020年:鑑賞済作品リスト》
■『フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛をこめて』2020年1月17日
■『ジョジョ・ラビット』2020年1月22日

《2019年:鑑賞済作品リスト》
■『ボヘミアン・ラプソディ』2019年1月9日
■『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』2019年1月24日
■『天才作家の妻 40年目の真実』2019年2月7日
■『ノーザン・ソウル』2019年2月22日
■『グリーンブック』2019年3月6日
■『メリー・ポピンズ リターンズ』2019年3月19日
■『運び屋』2019年4月4日
■『ビューティフル・ボーイ』2019年4月17日
■『ドント・ウォーリー』2019年5月9日
■『山下達郎 シアター・ライヴ PERFORMANCE 1984-2012』2019年5月23日
■『ベン・イズ・バック』2019年6月7日
■『ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた』2019年6月20日
■『アマンダと僕』2019年7月5日
■『さらば愛しきアウトロー』2019年7月18日
■『HOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ』2019年8月22日
■『ロケットマン』2019年8月29日
■『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』2019年9月12日
■『アルツハイマーと僕 グレン・キャンベル 音楽の奇跡』2019年9月27日
■『イエスタデイ』2019年10月17日
■『マイ・ビューティフル・デイズ』2019年11月7日
■『ラスト・クリスマス』2019年12月12日

《2018年:鑑賞済作品リスト》
■『はじまりのボーイミーツガール』2018年1月11日
■『ベロニカとの記憶』2018年1月25日
■『ロング,ロングバケーション』2018年2月14日
■『パーティで女の子に話しかけるには』2018年2月22日
■『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』2018年3月8日
■『フェリーニに恋して』2018年3月29日
■『ワンダーストラック』2018年4月9日
■『さよなら、僕のマンハッタン』2018年4月23日
■『パティ・ケイク$』2018年5月10日
■『ミッドナイト・サン タイヨウのうた』2018年5月24日
■『男と女、モントーク岬で』2018年6月7日
■『レディ・バード』2018年6月28日
■『女と男の観覧車』2018年7月12日
■『悲しみに、こんにちは』2018年7月26日
■『タリーと私の秘密の時間』2018年8月23日
■『輝ける人生』2018年9月6日
■『500ページの夢の束』2018年9月21日
■『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』2018年10月4日
■『エンジェル、見えない恋人』2018年10月18日
■『マイ・プレシャス・リスト』2018年11月2日
■『モダンライフ・イズ・ラビッシュ ロンドンの泣き虫ギタリスト』2018年11月15日
■『souvenir the movie~MARIYA TAKEUCHI Theater Live~』2018年11月30日
■『おとなの恋は、まわり道』2018年12月14日
■『アリー/ スター誕生』2018年12月27日

《2017年:鑑賞済作品リスト》
■『ミス・シェパードをお手本に』2017年1月12日
■『天使にショパンの歌声を』2017年1月26日
■『たかが世界の終わり』2017年2月16日
■『素晴らしきかな、人生 』2017年3月2日
■『わたしは、ダニエル・ブレイク』2017年3月23日
■『未来よ、こんにちは』2017年3月30日
■『はじまりへの旅』2017年4月13日
■『僕とカミンスキーの旅』2017年5月1日
■『マンチェスター・バイ・ザ・シー』2017年5月15日
■『カフェ・ソサエティ』2017年5月29日
■『20センチュリー・ウーマン』2017年6月12日
■『ラ・ラ・ランド』2017年6月26日
■『歓びのトスカーナ』2017年7月31日
■『エブリシング』2017年8月18日
■『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』2017年8月28日
■『あしたは最高のはじまり』2017年9月11日
■『プラネタリウム』2017年9月25日
■『ブルーム・オブ・イエスタディ』2017年10月11日
■『愛を綴る女』2017年10月23日
■『gifted/ギフテッド』2017年12月11日
■『彼女が目覚めるその日まで』2017年12月25日

《2016年:鑑賞済作品リスト》
■『きみといた2日間』2016年1月25日
■『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』2016年2月8日
■『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』2016年3月10日
■『幸せをつかむ歌』2016年3月29日
■『マンチェスター・バイ・ザ・シー』2016年5月15日
■『グランドフィナーレ』2016年4月18日
■『最高の花婿』2016年5月2日
■『すれ違いのダイアリーズ』2016年5月16日
■『君がくれたグッドライフ』2016年5月30日
■『教授のおかしな妄想殺人』2016年6月17日
■『ブルックリン』2016年7月1日
■『シング・ストリート 未来へのうた』2016年7月15日
■『ヤング・アダルト・ニューヨーク』2016年7月28日
■『きみがくれた物語』2016年8月19日
■『ハートビート』2016年9月2日
■『アスファルト』2016年9月16日
■『ある天文学者の恋文』2016年9月30日
■『世界一キライなあなたに』2016年10月13日
■『アイ・ソー・ザ・ライト』2016年1027月日
■『ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ』2016年11月10日
■『誰のせいでもない』2016年11月25日
■『幸せなひとりぼっち』2016年12月26日

《2015年:鑑賞済作品リスト》
■『ラブ&マーシー 終わらないメロディー 』2015年8月11日
■『ミッション インポッシブル』2015年8月21日
■『ヴィンセントが教えてくれたこと』2015年9月4日
■『Dearダニー 君へのうた』2015年9月18日
■『わたしに会うまでの1600キロ』2015年10月2日
■『パパが遺した物語』2015年10月16日
■『アクトレス~女たちの舞台~』2015年10月29日
■『サヨナラの代わりに』2015年11月13日
■『Re:LIFE~リライフ~』2015年12月3日
■『ディーン、君がいた瞬間(とき)』2015年12月28日