★【ミッドナイト・サン タイヨウのうた】映画鑑賞備忘録 | 《遠い昔、深夜放送が好きだった人たちへ贈る小説》間々田陽紀の世界

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■好きな音楽、好きな映画、好きなサッカー、好きなモータースポーツなどをちりばめながら、気ままに小説(241作品)・作詞(506作品)を創作しています。ブログも創作も《Evergreen》な風景を描ければと思っています。

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★芸術表現としての映画は映像美がありセリフもあり音楽もあるという総合芸術だと思っていて、目で観て耳で聴いて感性を強く刺激してくれる素敵な表現ツールだと言えると思います。そこで自分が観た映画作品を順番に紹介していきたいと思います。

■『ミッドナイト・サン タイヨウのうた』・・・・・今回改めてエンディングロールを見ながら思ったことがあります。邦画を観ないので決めつけられませんが、エンディングロールの長さは洋画の方が長いと思います。そしてその長さは映画製作に関わったスタッフたちへのリスペクトのさではないでしょうか?

久し振りに素敵な恋愛映画を堪能させてもらいました。映像、音楽、ストーリー、演技、いずれもかなり優れた内容になっていたと思います。ひょっとすると今年観た映画で№1かもしれません。見終わった後で知ったのですが、邦画のリメイク映画だったようです。主人公を作中で《死なせる》ということは、ある意味観る側の感情に訴えるのに一番楽な演出なのだと思います。しかしそれを承知の上で観てみても、この映画は素敵でした。


【解説等】YUI主演の「タイヨウのうた」のハリウッド・リメイク版。太陽の光に当たれない病気“XP”を抱えたケイティは、毎夜駅前でギター片手に歌うことを楽しみにしていた。そんなある夜、彼女はチャーリーと出会う。病気のことを隠したまま、二人は恋に落ちる。出演は、ドラマ『シェキラ!』のベラ・ソーン、メジャー映画への出演は本作が初めてとなるアーノルド・シュワルツェネッガーの息子パトリック・シュワルツェネッガー。監督は、「ステップ・アップ4:レボリューション」のスコット・スピアー。

【あらすじ】太陽の光に当たることができない病気“XP”に侵されている17歳のケイティ(ベラ・ソーン)は、幼い頃から昼間は家から出られず、父親と二人で時間が経つのを待つだけの日々を過ごしている。唯一の楽しみは、毎夜ギターを片手に駅前まで行き、通行人に向かって歌を歌うことだった。そんなある夜、彼女はチャーリー(パトリック・シュワルツェネッガー)と出会う。チャーリーに病気のことを隠したまま、二人は恋に落ちていく……。

~出典:Movie Walker ~

★【お気にりのシーンなど・・・】

※ケイティが死ぬを覚悟でチャーリーの操るボートに乗り込む時に、、腕に死んだ母親がしていた時計をしていた細かな演出が素敵でした。

※短い映画だと思うのですが、その中で親子、恋人、友人、医者と患者の家族などが淡く描かれていて、押し付けがましくない演出には好感がもてましたね。

※駅に入ってきた列車がSLみたいな機関車だったので、少しだけ時代感覚が混乱してしまいました。それにしても駅でのケイティとチャーリーの出逢いのシーンは、これだけ忘れられない恋愛映画となってしまいました。

※重い病気を背負っていても普通の女の子としてチャーリーと向き合いたかったケイティの胸の内が透けて見えるようで、その分だけ不覚にも涙ぐんでしまう映画ですね。

※この映画は上映時間92分でしたが、恐らくこのくらいの長さが観る側にとってちょうど良かったと思います。これ以上長くしてあれこれ過剰な演出を見せ付けられるよりさらりと描ききった感じでこれはこれで正解だと思います。

※ チャーリーが投稿したケイティが歌った映像がすごい反響を得て、ケイティのその歌がチャーリーの運転しているカーラジオから流れるシーンは感動的でした。

※ケイティが物語の進行と同時に病が進んでいき、ケイティの顔メイクが後半にかけて病気で衰弱してやつれてくのですが最後まで清楚で素敵な感じで描かれていたのも良かったです。

※池で泳いだ時に母親の形見である時計が防水でなかったためにケイティが時間を勘違いしてしまい病気が進行してしまう展開は、亡くなった母親目線で考えた場合複雑ですよね。どうせ限りあるケイティの人生なら、チャーリーと一緒に眺めた風景を1時間でも長く持たせてあげたいと天国の母親は思っていたのでしょうか・・・?


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《2024年度:鑑賞済作品リスト》
■『僕らの世界が交わるまで』2024年1月31日

《2023年度:鑑賞済作品リスト》
■『エンパイア・オブ・ライト』2023年3月2日
■『フェイブルマンズ』2023年3月30日
■『生きる LIVING』2023年4月20日
■『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』2023年5月18日
■『aftersun/アフターサン』2023年6月15日
■『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』2023年7月28日
■『コンサート・フォー・ジョージ』2023年8月18日
■『ロスト・キング 500年越しの運命』2023年9月22日
■『キリエのうた』2023年10月19日
■『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』2023年11月16日
■『ティル』2023年12月21日

《2022年度:鑑賞済作品リスト》
■『コーダ あいのうた』2022年3月29日
■『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』2022年5月12日
■『リコリス・ピザ』2022年7月5日
■『エルヴィス』2022年7月15日
■『ブライアン・ウィルソン/約束の旅路』2022年8月16日
■『ビリー・ジョエル:ライヴ・アット・ヤンキー・スタジアム』2022年10月6日
■『恋人はアンバー』2022年11月10日

《2021年:鑑賞済作品リスト》
■『スターダスト』2021年10月21日
■『リスペクト』2021年11月5日
■『tick, tick...BOOM! チック、チック…ブーン!』2021年11月19日
■『ディア・エヴァン・ハンセン』2021年12月2日
■『ラストナイト・イン・ソーホー』2021年12月16日

《2020年度:鑑賞済作品リスト》
■『フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛をこめて』2020年1月17日
■『ジョジョ・ラビット』2020年1月22日

《2019年度:鑑賞済作品リスト》
■『ボヘミアン・ラプソディ』2019年1月9日
■『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』2019年1月24日
■『天才作家の妻 40年目の真実』2019年2月7日
■『ノーザン・ソウル』2019年2月22日
■『グリーンブック』2019年3月6日
■『メリー・ポピンズ リターンズ』2019年3月19日
■『運び屋』2019年4月4日
■『ビューティフル・ボーイ』2019年4月17日
■『ドント・ウォーリー』2019年5月9日
■『山下達郎 シアター・ライヴ PERFORMANCE 1984-2012』2019年5月23日
■『ベン・イズ・バック』2019年6月7日
■『ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた』2019年6月20日
■『アマンダと僕』2019年7月5日
■『さらば愛しきアウトロー』2019年7月18日
■『HOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ』2019年8月22日
■『ロケットマン』2019年8月29日
■『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』2019年9月12日
■『アルツハイマーと僕 グレン・キャンベル 音楽の奇跡』2019年9月27日
■『イエスタデイ』2019年10月17日
■『マイ・ビューティフル・デイズ』2019年11月7日
■『ラスト・クリスマス』2019年12月12日

《2018年度:鑑賞済作品リスト》
■『はじまりのボーイミーツガール』2018年1月11日
■『ベロニカとの記憶』2018年1月25日
■『ロング,ロングバケーション』2018年2月14日
■『パーティで女の子に話しかけるには』2018年2月22日
■『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』2018年3月8日
■『フェリーニに恋して』2018年3月29日
■『ワンダーストラック』2018年4月9日
■『さよなら、僕のマンハッタン』2018年4月23日
■『パティ・ケイク$』2018年5月10日
■『ミッドナイト・サン タイヨウのうた』2018年5月24日
■『男と女、モントーク岬で』2018年6月7日
■『レディ・バード』2018年6月28日
■『女と男の観覧車』2018年7月12日
■『悲しみに、こんにちは』2018年7月26日
■『タリーと私の秘密の時間』2018年8月23日
■『輝ける人生』2018年9月6日
■『500ページの夢の束』2018年9月21日
■『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』2018年10月4日
■『エンジェル、見えない恋人』2018年10月18日
■『マイ・プレシャス・リスト』2018年11月2日
■『モダンライフ・イズ・ラビッシュ ロンドンの泣き虫ギタリスト』2018年11月15日
■『souvenir the movie~MARIYA TAKEUCHI Theater Live~』2018年11月30日
■『おとなの恋は、まわり道』2018年12月14日
■『アリー/ スター誕生』2018年12月27日

《2017年度:鑑賞済作品リスト》
■『ミス・シェパードをお手本に』2017年1月12日
■『天使にショパンの歌声を』2017年1月26日
■『たかが世界の終わり』2017年2月16日
■『素晴らしきかな、人生 』2017年3月2日
■『わたしは、ダニエル・ブレイク』2017年3月23日
■『未来よ、こんにちは』2017年3月30日
■『はじまりへの旅』2017年4月13日
■『僕とカミンスキーの旅』2017年5月1日
■『マンチェスター・バイ・ザ・シー』2017年5月15日
■『カフェ・ソサエティ』2017年5月29日
■『20センチュリー・ウーマン』2017年6月12日
■『ラ・ラ・ランド』2017年6月26日
■『歓びのトスカーナ』2017年7月31日
■『エブリシング』2017年8月18日
■『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』2017年8月28日
■『あしたは最高のはじまり』2017年9月11日
■『プラネタリウム』2017年9月25日
■『ブルーム・オブ・イエスタディ』2017年10月11日
■『愛を綴る女』2017年10月23日
■『gifted/ギフテッド』2017年12月11日
■『彼女が目覚めるその日まで』2017年12月25日

《2016年度:鑑賞済作品リスト》
■『きみといた2日間』2016年1月25日
■『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』2016年2月8日
■『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』2016年3月10日
■『幸せをつかむ歌』2016年3月29日
■『マンチェスター・バイ・ザ・シー』2016年5月15日
■『グランドフィナーレ』2016年4月18日
■『最高の花婿』2016年5月2日
■『すれ違いのダイアリーズ』2016年5月16日
■『君がくれたグッドライフ』2016年5月30日
■『教授のおかしな妄想殺人』2016年6月17日
■『ブルックリン』2016年7月1日
■『シング・ストリート 未来へのうた』2016年7月15日
■『ヤング・アダルト・ニューヨーク』2016年7月28日
■『きみがくれた物語』2016年8月19日
■『ハートビート』2016年9月2日
■『アスファルト』2016年9月16日
■『ある天文学者の恋文』2016年9月30日
■『世界一キライなあなたに』2016年10月13日
■『アイ・ソー・ザ・ライト』2016年1027月日
■『ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ』2016年11月10日
■『誰のせいでもない』2016年11月25日
■『幸せなひとりぼっち』2016年12月26日

《2015年度:鑑賞済作品リスト》
■『ラブ&マーシー 終わらないメロディー 』2015年8月11日
■『ミッション インポッシブル』2015年8月21日
■『ヴィンセントが教えてくれたこと』2015年9月4日
■『Dearダニー 君へのうた』2015年9月18日
■『わたしに会うまでの1600キロ』2015年10月2日
■『パパが遺した物語』2015年10月16日
■『アクトレス~女たちの舞台~』2015年10月29日
■『サヨナラの代わりに』2015年11月13日
■『Re:LIFE~リライフ~』2015年12月3日
■『ディーン、君がいた瞬間(とき)』2015年12月28日