★【ノーザン・ソウル】映画鑑賞備忘録 | 《遠い昔、深夜放送が好きだった人たちへ贈る小説》間々田陽紀の世界

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■好きな音楽、好きな映画、好きなサッカー、好きなモータースポーツなどをちりばめながら、気ままに小説(242作品)・作詞(506作品)を創作しています。ブログも創作も《Evergreen》な風景を描ければと思っています。

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★芸術表現としての映画は映像美がありセリフもあり音楽もあるという総合芸術だと思っていて、目で観て耳で聴いて感性を強く刺激してくれる素敵な表現ツールだと言えると思います。そこで自分が観た映画作品を順番に紹介していきたいと思います。

■『ノーザン・ソウル』・・・・・個人的にはダンスに関しては正直関心が薄いので、《ノーザン・ソウル~1960年代の後半にイギリスのモッドというシーンから始まったミュージックとダンスのムーブメント》についても全く知らないままに映画鑑賞しました。そして改めて音楽が作り出す感動のあり方としてのシーンとして、こんな世界があるのかと感心させられました。もっとも踊りに興味のある人たちからすれば、何を今更ということになるのでしょうが・・・・


【解説等】1970年代のイングランド北部を舞台に、音楽ムーヴメント“NORTHERN SOUL”に魅了された若者たちが織りなす青春ドラマ。退屈な毎日にうんざりしていた高校生ジョンは、ユースクラブでソウル・ミュージックに合わせて踊る青年マットと出会う。出演は、「バーチャル・ウォーズ」のエリオット・ジェームズ・ラングリッジ、「モダンライフ・イズ・ラビッシュ ロンドンの泣き虫ギタリスト」のジョシュ・ホワイトハウス、「24アワー・パーティ・ピープル」のスティーヴ・クーガン。2015年英国アカデミー賞英国デビュー賞ノミネート、2015年ロンドン批評家協会賞ブレイクスルー英国フィルムメイカー賞ノミネート、2015年トロント国際映画祭オフィシャルセレクション。

【あらすじ】1974年、出口のない経済の低迷が続くなか、イングランド北部の町バーンズワースの高校生ジョン(エリオット・ジェームズ・ラングリッジ)は学校にも家庭にも居場所がなく、退屈な毎日にうんざりしていた。気の合う祖父と過ごす時間と、可愛い黒人の看護師を毎朝バスで見かけることがけが唯一の慰めだった。そんなある日、気乗りしないまま両親の勧めでユースクラブに行き、ソウル・ミュージックに合わせて激しく踊る青年マット(ジョシュ・ホワイトハウス)と出会う。初めて聴く音楽と軽快なダンスに魅了されたジョンは、マットが傾倒する“ノーザン・ソウル”にのめり込んでいく。ジョンは高校を中退し、家も出て、マットとコンビを組みノーザン・ソウルDJとして活動し始める。やがてナンバーワンDJを目指して、マットと共にアメリカへ新しいレコードを探しに行くことを夢見るようになるが……。

~出典:Movie Walker ~

★【お気にりのシーンなど・・・】

※この映画は音楽とダンスを融合させたDJや1970年代のイギリスの一部の若者たちのファンションに関心のあるひとたちにとって興味深い映画だと思われますが、実はそれらの単なる紹介映画となっていません。話の展開において立派な青春映画としても成立していました。それを強く感じるのは、エンディングでジョンがマットにおくるメッセージを壁にペンキで書き続けているシーンは素敵でしたね。

※ジョンとマットがレコード店で試聴するシーンが面白かったですね。ヘッドフォンがなかった時代?だったので、あのような箱の中に入って聴いていたのでしょうか?

1970年代のイギリスの若者はアメリカに行ってレコードを手にしてくることが魅力的だったみたいで、音楽との関わり方の時代の流れを改めて感じさせられましたね。

※劇中でジョンが《死ぬほど生きている》と言い放った台詞は感動的でしたね。死ぬことと生きることの相対立する事象を、一つの言葉に意味ありげに表現した心に残る素敵な台詞でした。

※ジョンと老人ホームに入居している祖父との絡みのシーンを敢えて入れたことや、学園生活でのジョンの葛藤などを描いていることでこの映画の作品としてのサイズ感を引き上げることに成功しているように思われました。

※この映画を観ることで、改めて自分の全身で音楽に合わせて身体を動かすという楽しみ方があることが理解できました。音楽を聴いいて感性と同化させるだけでなく、その喜びをダンスとして表現している姿に感動すら覚えました。


《NORTHERN SOUL Soundtrack》
1. Right Track - Billy Butler
2. Back Street - Edwin Starr
3. Soul Time - Shirley Ellis
4. I Gotta Find Me Somebody - The Velvets
5. If This Is Love - The Precisions
6. Seven Day Lover - James Fountain
7. You Don't Mean It - Towanda Barnes
8. The Night - Frankie Valli
9. I'm Com'un Home In The Morn'un - Lou Pride
10. (Just Say) You're Wanted And Needed - Gwen Owens
11. They'll Never Know Why - Freddy Chavez
12. Tear Stained Face - Don Varner
13. Crying Over You - Duke Browner
14. Exus Trek - Luther Ingram
15. Too Late - Larry Williams & Johnny Watson
16. Your Autumn Of Tomorrow - The Crow
17. I'm Gone - Eddie Parker
18. I Really Love You - The Tomangoes
19. This Love Starved Heart Of Mine (It's Killing Me) - Marvin Gaye
20. Stick By Me Baby - The Salvadores
21. Time - Edwin Starr
22. Come On Train - Don Thomas
23. Lonely For You Baby - Sam Dees
24. Gone With The Wind Is My Love - Rita & The Tiaras
25. Suspicion - The Originals
26. Turning My Heartbeat Up - The MVP's
27. Time Will Pass You By - Tobi Legend

~出典:NORTHERN SOULオフィシャルサイト~


新宿



《2023年度:鑑賞済作品リスト》
■『エンパイア・オブ・ライト』2023年3月2日
■『フェイブルマンズ』2023年3月30日
■『生きる LIVING』2023年4月20日
■『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』2023年5月18日
■『aftersun/アフターサン』2023年6月15日
■『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』2023年7月28日
■『コンサート・フォー・ジョージ』2023年8月18日
■『ロスト・キング 500年越しの運命』2023年9月22日
■『キリエのうた』2023年10月19日
■『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』2023年11月16日
■『ティル』2023年12月21日

《2022年度:鑑賞済作品リスト》
■『コーダ あいのうた』2022年3月29日
■『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』2022年5月12日
■『リコリス・ピザ』2022年7月5日
■『エルヴィス』2022年7月15日
■『ブライアン・ウィルソン/約束の旅路』2022年8月16日
■『ビリー・ジョエル:ライヴ・アット・ヤンキー・スタジアム』2022年10月6日
■『恋人はアンバー』2022年11月10日

《2021年:鑑賞済作品リスト》
■『スターダスト』2021年10月21日
■『リスペクト』2021年11月5日
■『tick, tick...BOOM! チック、チック…ブーン!』2021年11月19日
■『ディア・エヴァン・ハンセン』2021年12月2日
■『ラストナイト・イン・ソーホー』2021年12月16日

《2020年度:鑑賞済作品リスト》
■『フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛をこめて』2020年1月17日
■『ジョジョ・ラビット』2020年1月22日

《2019年度:鑑賞済作品リスト》
■『ボヘミアン・ラプソディ』2019年1月9日
■『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』2019年1月24日
■『天才作家の妻 40年目の真実』2019年2月7日
■『ノーザン・ソウル』2019年2月22日
■『グリーンブック』2019年3月6日
■『メリー・ポピンズ リターンズ』2019年3月19日
■『運び屋』2019年4月4日
■『ビューティフル・ボーイ』2019年4月17日
■『ドント・ウォーリー』2019年5月9日
■『山下達郎 シアター・ライヴ PERFORMANCE 1984-2012』2019年5月23日
■『ベン・イズ・バック』2019年6月7日
■『ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた』2019年6月20日
■『アマンダと僕』2019年7月5日
■『さらば愛しきアウトロー』2019年7月18日
■『HOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ』2019年8月22日
■『ロケットマン』2019年8月29日
■『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』2019年9月12日
■『アルツハイマーと僕 グレン・キャンベル 音楽の奇跡』2019年9月27日
■『イエスタデイ』2019年10月17日
■『マイ・ビューティフル・デイズ』2019年11月7日
■『ラスト・クリスマス』2019年12月12日

《2018年度:鑑賞済作品リスト》
■『はじまりのボーイミーツガール』2018年1月11日
■『ベロニカとの記憶』2018年1月25日
■『ロング,ロングバケーション』2018年2月14日
■『パーティで女の子に話しかけるには』2018年2月22日
■『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』2018年3月8日
■『フェリーニに恋して』2018年3月29日
■『ワンダーストラック』2018年4月9日
■『さよなら、僕のマンハッタン』2018年4月23日
■『パティ・ケイク$』2018年5月10日
■『ミッドナイト・サン タイヨウのうた』2018年5月24日
■『男と女、モントーク岬で』2018年6月7日
■『レディ・バード』2018年6月28日
■『女と男の観覧車』2018年7月12日
■『悲しみに、こんにちは』2018年7月26日
■『タリーと私の秘密の時間』2018年8月23日
■『輝ける人生』2018年9月6日
■『500ページの夢の束』2018年9月21日
■『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』2018年10月4日
■『エンジェル、見えない恋人』2018年10月18日
■『マイ・プレシャス・リスト』2018年11月2日
■『モダンライフ・イズ・ラビッシュ ロンドンの泣き虫ギタリスト』2018年11月15日
■『souvenir the movie~MARIYA TAKEUCHI Theater Live~』2018年11月30日
■『おとなの恋は、まわり道』2018年12月14日
■『アリー/ スター誕生』2018年12月27日

《2017年度:鑑賞済作品リスト》
■『ミス・シェパードをお手本に』2017年1月12日
■『天使にショパンの歌声を』2017年1月26日
■『たかが世界の終わり』2017年2月16日
■『素晴らしきかな、人生 』2017年3月2日
■『わたしは、ダニエル・ブレイク』2017年3月23日
■『未来よ、こんにちは』2017年3月30日
■『はじまりへの旅』2017年4月13日
■『僕とカミンスキーの旅』2017年5月1日
■『マンチェスター・バイ・ザ・シー』2017年5月15日
■『カフェ・ソサエティ』2017年5月29日
■『20センチュリー・ウーマン』2017年6月12日
■『ラ・ラ・ランド』2017年6月26日
■『歓びのトスカーナ』2017年7月31日
■『エブリシング』2017年8月18日
■『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』2017年8月28日
■『あしたは最高のはじまり』2017年9月11日
■『プラネタリウム』2017年9月25日
■『ブルーム・オブ・イエスタディ』2017年10月11日
■『愛を綴る女』2017年10月23日
■『gifted/ギフテッド』2017年12月11日
■『彼女が目覚めるその日まで』2017年12月25日

《2016年度:鑑賞済作品リスト》
■『きみといた2日間』2016年1月25日
■『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』2016年2月8日
■『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』2016年3月10日
■『幸せをつかむ歌』2016年3月29日
■『マンチェスター・バイ・ザ・シー』2016年5月15日
■『グランドフィナーレ』2016年4月18日
■『最高の花婿』2016年5月2日
■『すれ違いのダイアリーズ』2016年5月16日
■『君がくれたグッドライフ』2016年5月30日
■『教授のおかしな妄想殺人』2016年6月17日
■『ブルックリン』2016年7月1日
■『シング・ストリート 未来へのうた』2016年7月15日
■『ヤング・アダルト・ニューヨーク』2016年7月28日
■『きみがくれた物語』2016年8月19日
■『ハートビート』2016年9月2日
■『アスファルト』2016年9月16日
■『ある天文学者の恋文』2016年9月30日
■『世界一キライなあなたに』2016年10月13日
■『アイ・ソー・ザ・ライト』2016年1027月日
■『ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ』2016年11月10日
■『誰のせいでもない』2016年11月25日
■『幸せなひとりぼっち』2016年12月26日

《2015年度:鑑賞済作品リスト》
■『ラブ&マーシー 終わらないメロディー 』2015年8月11日
■『ミッション インポッシブル』2015年8月21日
■『ヴィンセントが教えてくれたこと』2015年9月4日
■『Dearダニー 君へのうた』2015年9月18日
■『わたしに会うまでの1600キロ』2015年10月2日
■『パパが遺した物語』2015年10月16日
■『アクトレス~女たちの舞台~』2015年10月29日
■『サヨナラの代わりに』2015年11月13日
■『Re:LIFE~リライフ~』2015年12月3日
■『ディーン、君がいた瞬間(とき)』2015年12月28日