おはようございます。
昨日1日の新聞に、鹿児島大霧島リハビリセンターの『川平法』の開発者の、川平和美教授の事が掲載されていました。この方は、脳卒中のリハビリに新しい風を起こしたとされている先生です。数年前から新聞で取り上げられる度に「自分がやって来た方法と同じだ!」と感じ、自分のやって来た方法が間違っていなかった証明になるので、大変嬉しかったです。
15年前に倒れた当時には、そのようなリハビリをしてくれる病院はなく、「このままでは治らない…」と焦り、自分なりの訓練を試行錯誤しながら続けた結果、生まれたのが川平先生と同じ方法『曲げる』『上げる』『伸ばす』でした。10年前には『田村式リハビリ機』として登録もしています。今では『握る』『引っ張る』も取り入れ、私のリハビリ目標は『上げる』『握る』『引っ張っる』『歩く』の4つです。
当時はマッサージ的な理学療法はあるものの、痛みを伴う程の訓練はなく、“痛い”と意思を表すと、リハビリはそこで終わってしまいました。その痛みは想像を絶するもので、これは倒れた人間にしかわかりません。よって痛みと真っ向から向き合う事は、とても困難な事となります。このような理由から、痛みを緩和しながら的を外さない訓練法を段ボールで作り始めました。これが現在のリハビリ機の原型です。
私は4ヶ月でリハビリ病院を退院したのですが、退院後にはリハビリ機作りに没頭したため、近所の人達から頭が狂った…と噂される程でした。それでも1年8ヶ月で、不自由ながら車の運転やゴルフなど出来るようになったのです。
川平法は痛みの伴うリハビリですので、私のリハビリとは少し違います。どちらが良いかは素人の私には解りませんが、15年経った現在でも、毎日私なりのリハビリは続いています。体調が悪いこの時期、リハビリができないときは、身体に如実に変化(鉛のように重くなり、動きません)が起こります。
早期の癌や完治が望める疾病は、(一定の期間)治療に専念すれば、治りますが…脳疾患者のリハビリは、生涯続いてしまいます。病院へ行かなくても身近にあるもので(自宅で)気軽に好きな時にやれるリハビリこそが、長続きする秘訣です。
私も家内には随分苦労を掛けました。この病気は家族の理解なくしては成り立ちません。必ず良くなるとの思いでリハビリをやり、自立できるようになる事が家族への恩返しなのです。
また書きます。