寅さん一家のおばちゃん逝く! | 脳溢血からのゆうき

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おはようございます。


渥美清さん扮する、フーテンの寅さん一家のおばちゃん役の三崎知恵子さんが、90歳で亡くなったと報道されました。映画や芝居などで演じる役者さんは本当に見事ですね。とても人情味のある下町のおばちゃんを、見事に演じきりました。


おいちゃんも初代森川信さん、二代目松村達雄さん、三代目が下條正巳さん、皆さん既に亡くなられていて、午前様の笠智衆さん、たこ社長の太宰久雄さんも亡くなり…残っているのは、妹さくらの賠償千恵子さん、さくらの夫の前田吟さん、息子の満男の吉岡秀隆さん、源公の佐藤蛾次郎さん、監督の山田洋次さんだけとなってしまいました。


この映画が何でこんなに人気があり、長寿番組(何十年も目玉映画)になったのか、私なりに考えてみました。それはこの一家が、日本人家庭のごくあたり前の下町生活をしていて、近所の付き合い(向こう三軒両隣)の原風景がここにあるからでしょう。


映画を見るたびに殆んどの人が、一種の郷愁に誘われて自分の童心に帰り、故郷、親兄弟、幼馴染など、殆んどの人間が、寅さんのように何時でもやさしい妹さくら、おいちゃん、おばちゃんが待っていてくれる帰る場所のある寅さんが本当に羨ましいと思ったのではないでしょうか…。


毎回ワンパターン的な筋で、唯ゲスト女優が違うという事だけなのに、…なぜか又映画館に足を運んでしまう。そしてあの映画にはもう一つ寅さんの旅をする町、古き良き日本の原風景が何時も見られるという、人間世界の故郷映画だと…。これはあくまで私の考えなのですが、皆さんはいかがですか?


どちらにしても、さくら役の賠償さんも既に70歳になり、山田監督も80歳です。再びもし寅次郎一家を映画にする時は、監督を始めとして総入れ替えでしょうね…。唯本来の寅次郎一家を再現できるか?は私には疑問符が付きます。監督や演出が変われば、当然の事、前作品とは大きく変わることが予想されます。果たしてそれが…。多分現代風にアレンジされてしまうでしょうね。それもいたしかたの無い所。どちらにしても昭和という懐かしい匂いが又一つ消えたという事です。おばちゃんのご冥福を心よりお祈りいたします。


また書きます。