昨日、北海道で氷点下29.5度を記録! | 脳溢血からのゆうき

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おはようございます。


昨日は大寒、北海道では観測史上最高の氷点下29.5度を記録したそうです。水道が4日も止まっているとか…。考えただけでも寒くなります。私たちでは死んでしまいますね。寒い所にお住まいの人たちは、さぞかし大変な事でしょう。


創業以来の社員が、義弟の49日法要で埼玉へ出かけて今日はお休みです。葬儀も随分こちらとは違うようですね。勿論宗派や土地の風習で当然違うでしょうから・・・・今日は仏教について少し。


現在伝わっている仏教は、645年に三蔵玄奘がインドから中国へ持ち帰り近隣諸国へ伝わったとされていますが、勿論紀元前から仏教は中国には伝わっていたのですが詳しいものではなかった。だから玄奘はわざわざインドまで経典を取りに行ったのですよ。当時中国は鎖国時代でしたが、帰国後は許され大いにこの仏教は時の権力者、唐の皇帝から利用されましたが、最後は三蔵玄奘は皇帝に殺されたのです。骨や書物は「長安」の大雁塔に残されています。


さて日本へは538年に伝わったとされていますが(私はもっと早かったと思っていますが…)、それはさて置き、当時仏教戦争が起きています。いわゆる物部氏と曽我氏の神仏戦争です。これなどは完全に権力闘争です。天皇の「神」を押したのが物部氏で、曽我氏は仏教です。そして神が負けたのです。この戦争で聖徳太子も仏教の曽我氏に味方したと言われていますが、天皇が負けたからと言って殺すわけにはいかないので、物部だけが殺され滅んだのです。以後神仏習合という、一つの家で神棚を祭り仏壇があるような奇妙な習慣が日本に残り、現在に至って居ります。世界で例を見ない不思議な民族ですね。


753年には中国から鑑真和上が来日して戒壇を設けます。そして最澄や空海の天台宗、真言宗の二台宗派に、1170年以後は法然の浄土宗、親鸞の浄土真宗、1199年には禅の道元、曹洞宗や日蓮宗など色々な宗派が出て来ています。その殆どが、天台か真言からの別れです。インドや中国ではこの様な枝分かれ的な傾向は見られません。宗派はほとんど変えられていないんです。日本は死生観の違いなんですね。法然、親鸞のように「念仏を唱えれば死後に極楽へ行ける」、日蓮は「死後などありえない。現世が大事だから、南無妙法蓮華教を唱えなさい」と言い、民衆に説いたのです。しかし親鸞も日蓮も時の権力者に迫害され島流しにあった事実があります。


この様に見ていくと、仏教だけではなく外国のキリストやイスラムなどの宗教も絶えず権力というか他国、他宗教との争いに明け暮れています。日本は殺し合いになるほどの争いは戦国期以後ありません。平安期は僧兵となって武士と戦い、戦国期は一向宗などは平気で自分の領主と戦っています。家康などは、宗教問題で死ぬ思いをしています。その点でも、現在の日本は幸せですね。


神も仏もそっと拝み手を合わせる。他人に強要せずに自分だけで信ずる道を歩む。全世界の人たちがそう思って暮らせば、無益な殺し合いなどないのに…。神も仏も、平和で幸せな世の中を願って拝むのでしょうに、中東などを見ていると、本当に何だか解らなくなります。宗教問題は難しい…。


また書きます。