お早うございます。
今日、いよいよ参院選が公示されます。
与野党いずれが勝つのでしょうか?これもひとえに、国民である我々の一票に掛かっています。党で選ぶか…、その人の政策で選ぶか…、よく考えて投票しなくてはなりませんね。
さて、今日は酒の話を…。
今日でも酒は儀式[冠・婚・葬・際]に欠かせません。
江戸期の事を良く書いている「寺島良安」の『和漢三才図会』で、酒の項を引いて見ると…『戦国策』(魏)のくだりに、帝の女が儀荻(ぎてき・夏王朝の人々)に、酒を造らせて禹(う)に献上したとあります。また、『説文』には、小康(しょうこう・周代の人)が酒を造った、とあります。
…、けれども【『神農本草経』にはすでに酒の名が出ていて『黄帝内経素問』にも、酒醤(しゅしょう)という言葉がある所からみれば、酒は「黄帝」の時から始まったのであると】(平凡社、東洋文庫)と、あります。酒醤とは、酒とジュースと考えられるますかね…。
他には屠蘇酒(とそ)について。
蘇とは邪鬼をいい、この酒は邪鬼を打ち砕くのでそういう名が付き、「元旦に飲むと、疫病や不正の気をさけることができる」というようなことが書かれていて、面白いです。
中国で酒がいつできたかについて、たとえば事物の由来や名家の系統を記載している『世本』では、「-儀荻酒(ぎてきしゅ)を造る」「-杜康酒(とこうしゅ)を造る」「-小康秫酒(しょうこうじゅつしゅ)を造る」とあって、儀荻のいた夏王朝の頃と言うのが常識のようです。随分古いですよ、秫酒は焼酎の事です。これはかなり後から出来たみたいです。
世界四代文明(黄河、エジプト、メソポタミア、インダス)といわれている物も、元は原始、石器、縄文、弥生と(あくまで日本のこと)世界はどんなか?文明、文化、教育が発達して行く過程で、酒という物は何らかのきっかけで出来たのでしょうが、考えて見ると大変面白い事ですね。
ちなみに日本では『古事記』『日本書記』に垣間見る事ができます。紀元前より大陸との交流があった訳ですから、日本でもかなり古い時代から有ったと思われます。
酒は何時の時代でも、人間には必要不可欠な物みたいですね。
良いにつけ、悪いにつけ、嬉しい時、哀しい時、何事につけ、私にも酒が無ければ生きて行けないくらいに必要です。
極端な言い方をすれば、酒は人類滅亡まで人間が必要とする物なんですよ。
又書きます。