少し前のこと。

 

はらわたが煮えくりかえるほど悔しい思いをしました。

 

今は落ち着いています。

 

 

知り合いにとてもきれいな女性がいます。オシャレさんでいつも明るい。

 

 

 

 

その彼女と歩いていたら彼女の知り合いの男性が話しかけて来た。

 

私は初対面だったので、まぁニコニコしてたわけ。

 

しばらく雑談してた。

するとそのオヤジ、とんでもないことを彼女に言った。

 

 

前はモテたやろ。

 

 

ニヤニヤしてる。

 

私は血の気が引いたわ。

 

 

コイツ何言ってんだ?

ひどい!

 

言って良いことと悪いことがわからないのか?

 

前は、って・・

 

 

ぶん殴ってやりたい!

 

 

ここには書けないようなことを冗談のようにほざく。

 

彼女は笑いながら何でもないようにふざけて、

 

 

そうよ!モテたわよ!!

 

 

と返していた。

 

その明るさが健気で私は泣きそうになる気持ちを堪えた。

 

 

人には色んな事情があり、それは複雑で計り知れない哀しみさえある。

 

うわべだけを知って、からかい、話のネタが増えたかのようにはしゃぐそのオヤジに嫌悪感がつのる。

 

 

彼女は元男性であることを自らオープンにしている。

 

私たち仲間はふう~んと言う感じですんなり受け入れている。

 

それでも彼女のこれまでの葛藤を察する。そんな生き方もあるよね。

大げさに聞かない。

 

出会ったのはあなたそのもの。

 

しかし、このオヤジのように汚ならしく言ってくる人もいるんだ。

 

本人はケロッとしてる。

笑い飛ばしている。

 

だから私もそのばではケロッとして笑い飛ばしてやった。

 

でも帰宅したら悔しくて腹立たしくて・・

やっぱり殴っておけばよかった。

と、物騒なことまで思ってしまう。

 

(もちろん私は平和主義です。)

 

 

きっと今までも大なり小なりこんなシーンは経験したんだろうな。

 

笑い飛ばせるようになるまでどんな苦労を重ねてきたのか。

 

ふぅ。

怒りや感傷的になるのはよくないね。

 

落ち着いて考えれば、カミングアウトするっていうのは辛いけどこんなこともあるって受け入れなくちゃいけないのね。

 

もちろんその男性に怒ったり叱ったりして場合によったら告発することだって出来る。

 

だけど

 

彼女はしない。

笑い飛ばす。

しなやかに生きている。

 

なんて素敵でしょう。

 

こんな友がいることを誇らしく思う。

 

私の中では彼女の株がグーンと上がったわ。

 

男だろうが女だろうが友っていいもんだ。

 

いちいち腹を立てていたら彼女の道は狭くなる。

 

本人はまっすぐしなやかに生きてる。

 

私よりはるかに器が大きいわウインク