最近は映画を家で観ることが多い。
ネットは便利ですね。
女優片岡礼子に驚く。
先日、たまたま夏帆と妻夫木聡主演の【Red】を観た。
面白くなかった

私の想像力が足りないのか。
あんなにブチュブチュキスしてハードなセックスシーンも何か足りないんだな。
ところがです!
唯一胸に迫るシーンがあった。
主人公の二人が雪の中立ち寄った食堂。店主(片岡礼子)が「寒いときはあったかいものを食べるに限る」と丼を出す。近くにはストーブにあたる旦那。
その後二人を貧しい家に泊めることになった。
旦那は盲目らしい。
キッチンの隅で片岡礼子と夏帆が煙草を吸うシーンがあるのだけど、その時の会話や佇まいがこの映画を象徴している。
やるせない男と女。
夢や希望を求めることは愚かとでも言いたげだ。
片岡礼子さんの演技はアンニュイで、ふと見せる色気。
食堂で働く彼女の人生や背景を想像する。想像したくなるのだ。
片岡さんの演技はこの映画の中で唯一リアリティがあったように感じた。
好きにはなれない作品でも何か光るものを見つけたり感じると、ものすごく得した気分になる。
片岡さんに拍手を送りました。
片岡礼子さんは愛媛県出身です。
(失礼ながら今知りました。)