スグル先生が旅立ち、

 

間もなく1カ月か・・・

 

私が参加しているゴスペルチームで

 

ダンス講師として

 

振付と指導を担当

 

私のへっぽこダンスも

 

けっして責めず

 

丁寧に教えてくれたスグル先生

 

ありがとう。

 

ふっとよぎる

 

先生の面影が切ない

 

 

闘病も苦しかっただろう。

 

でも弱音を聞いたことがない

 

むしろ人を励ます人だった

 

↓ 懐かしいショット

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

知らせを聞いて駆けつけたお通夜

 

その日、出先から松山空港に着いたのは

 

夜20時

 

宇和島まで車を飛ばした。

 

遅い時間で恐縮だったけど

 

どうしてもお顔を見てお見送りしたかった。

 

 

 

通夜の会場に着いて

 

部屋に入ろうとしたら・・・・

 

驚いた!腰抜かしそうになった

 

その部屋から賑やかな笑い声が響いていたから。

 

部屋間違えたのか・・

 

 

お通夜の席で爆笑?驚いて案内版を見直す。

 

意を決して入ると面識のあるお母様が

 

笑顔で迎えてくださった

 

やはりお通夜の席で間違いない

 

黒い服のご家族と友人たち

 

棺もある

 

私は訃報に泣きそうだというのに

 

何故皆笑顔???

 

先に来ていたゴスペル仲間のたくちゃんが

 

先生の愛用の帽子を手にとって

 

やはり笑顔だ。

 

部屋に入ってわかった

 

あふれる笑顔は

 

少し長めの瞬間なんだ

 

笑顔と涙

 

通夜の席は交互に訪れる

 

 

 

スグル先生はいつも笑顔だった

 

苦しいとか

 

心配だとか

 

いっさい言わない人だった

 

自分の悲しみを売らない人

 

 

 

通夜の席の片隅で

 

私は先生をしのぶ話に

 

耳を傾けたりうなずいたりしてた

 

 

「お顔見てあげてください」

 

お母様の優しい声に返事をするものの

 

決定的事実を知るのが怖くて

 

もぞもぞして動けなかった

 

やっと

 

隣のたくちゃんの腕をひいて

 

スグル先生のお顔を見る

 

きれいなお顔だった

 

なっ 

 

その後の言葉は聞き取れなかったけど

 

たくちゃんの声は笑っているけど

 

その心情は手に取るようにわかる

 

私はたくちゃんにくっついて

 

スグル先生の名を呼んだ

 

 

姉上のご友人が見えたらしい

 

奥の部屋から

 

さっきまで笑顔だった彼女の

 

叫びのような泣き声が響く

 

親しい友人の来訪で糸がきれたのでしょう

 

 

思い出話は面白いことばかり

 

仲間達とダンスに生き

 

ダンスで人をつなげたスグル先生だ

 

笑顔で生きた人は

 

通夜の席さえ笑顔にできるんだ

 

おかしくて笑うけど

 

ふっと泣ける

 

悲しみと笑顔

 

 

 

 

スグル先生

 

空へ向かう旅の途中ですよね

 

私のへっぽこダンスを見て

 

やれやれとまた笑ってください

 

どうか

 

どうか

 

よい旅を。

 

心から

 

ありがとう

 

ユミ子