娘がお墓参りに行きたいというので
一緒に出かけた。
亡くなって3年。
清々しく広がる青空の下で
娘とともに静かに手を合わせる
高台から遠くに松山城が見える。
季節はこんなにも美しい。
もう3年
まだ3年
彼は今、空のどのあたりにいるのだろう。
友情を育んできた仲間たちは
今もお参りを欠かさない。
ご両親がお墓の前に小さなメモ帳を用意して下さっている。
仲間たちは彼に話しかけるように
メモを残す。
家族に愛され
仲間に愛され
旅立った。
それでも友達の胸の中には
まるで現実のように
存在している。