私の後輩のおはなし。
まったくの素人さんだった彼女。
ブライダル司会者になりたいという情熱が伝わり、お引き受けしました。
本当に本当に熱心に受講してくれました。
彼女の感性の豊かさは私に刺激を与え、お互いに一生懸命学びました。
デビューの時は心臓バクバク。(私の方が 笑 )
立てられたアンテナはいつもみずみずしくて、新人の初々しさと熱い思いが伝わってきます。
技術は現場が教えてくれることが多いのです。
めきめきと頭角を現し、私より早くご指名をいただく。会場さんの人気も上々。
私は嬉しくて仕方なかった。後輩の活躍は鼻高々でした。
50組くらいを担当した頃、これで十分やっていけることを確信した私です。
彼女が故郷で独立を決断した時も、私は大いに応援した。この子なら大丈夫!
故郷でも縁は必ず出来る!必ず広がる!
やりましたよ!すごいスピードでした。
評価も良かったようです。
私は彼女と離れて少し寂しかったけど、報告が楽しみで仕方なかった。
良い報告の時もあれば、泣きながらの電話もあったっけ。
大丈夫。大丈夫。
離れて10年以上が経ちました。
でも心はしっかり繋がっています。
そんな彼女と先日思いがけず仕事を一緒に出来る機会に恵まれました。
嬉しかったな。幸せだった。
一緒に仕事をしながら思ったんだ。
私の元を離れて、どんなに苦労をして自分を高めてきたか。
どんなに頑張ってきたか。
彼女の表現力・ボキャブラリーの豊富さ・言葉の操り方・お客様との接し方でそれを感じたのです。
ありきたりの言葉ですが
「頑張ってきたのがよくわかるよ。」
涙ぐむ姿は幼子のようでもあります。
どこか私と似ています。
元気で明るくてちょっと落ち込むところもね。
そう言えば、ある大手全国チェーン企業様の四国全体の会の司会をしたことを話したら、
同じ会社の同じ会を彼女も自分の地域でしたそうだ。
内容も同じでなんだか大笑いしたわ。
お互いに司会者として悩みは尽きません。技術はもちろん、人間関係も。
でも人様の大切な節目に立ち会う責任と喜びは大きな力になる。
現場が教えてくれる。
人が教えてくれる。
また一緒に出来る幸運は必ず来ると思う。
その時も同じことが言えますように。
「頑張ってきたのがよくわかるよ」