先日、縁あって音楽家の方々の練習に参加してきました。
クラシックの演奏家と声楽家達が集まり子ども向けのオペレッタの公演を企画されています。
私はその作品の中で、語り部(ナレーション)でお手伝いします。
この日は、東京から作詞作曲の先生もお見えになり、練習は白熱しました。
先生の振るタクトは細くしなやかだけど、凛とした厳しさも感じます。
圧倒的な歌唱に私の身も心も震え感動の連続です。
内容は子ども向けらしく本当に微笑ましいのですが、取り組む出演者たちの熱い姿は
私の胸をはげしくノックしてきました。
人の声はこんなにも美しく響くのだ。
鳥肌がたちました。何度も。
そんな中、ひときわ私の目を引いたのが、ピアニストの視線。
演者への指導をしている先生の言葉・動きをひとつももらさず聞き逃すまいという気迫で
ピアノで演者を助ける。
指導者と演者の間におくられる視線は真剣そのもの。
一途そのもの。
目にも見える、まさしく線。
「一瞬」に生きている人の目だ。
何故かこの一途さに私は切なささえ感じた。
この場面に立ち合えることの不思議さと幸せ。
高揚した気持ちのままで稽古場を後にしました。
本公演に向けて私も出来る限りのお手伝いをさせていただきます。