見てはいけないものを


ふいに


垣間見てしまったような、


そんな絵だ。


彼の絵は繊細で技法も素晴らしいと聞く。


和紙の素材も生かされている


でも額に入れられた、つまり完成された絵は


私を遠ざける。


明らかに少女であるはずなのに


妖艶すぎて


私はつい性的なものを感じる。


大らかなではなく暗欝とした性


観る人によると


大人とも少女ともとれない存在で幻のよう らしい。


流れるような絵筆のタッチに感銘を受ける らしい。


世界的に作品のコレクターは多い


圧倒的な存在感だからか


見てはいけないもののような絵なのに


縁があって何作品も観た


同じ感想



最近の氏は自然風景を描かれているという


それこそ観てみたい。