「私、高橋家の子どもになりたいな。 だって自分の部屋もあるし」


娘が中学生の時のお友達の一言。


娘とテニス部で活動していたその子は、ちょくちょく我が家に遊びに来てくれました。


彼女はご両親がおらず児童養護施設で育っています。聞くと4歳の頃からだという。


家庭の事情を詳しく聞いたわけではありません。


夏におそうめんを一緒に食べたり、ちょっとしたお買い物に付き合わせたり、


他の友達と同じような接し方をしてました。


「悪くないね(^^)」


そう答えたことを覚えています。


娘とは高校が違ったため、そのうち縁遠くなってしまったけど元気にしてるかな。


今、善意の和が広がっている。


伊達直人と名乗る人物から養護施設へのプレゼントが届けられているそうだ。


ふと、思い出した。


伊達直人はすでにいたのです。


娘とテニス部で活動していた彼女。 学校のクラブ活動とはいえラケットやシューズは自前です。


ラケットも高価ですね。


なんと!彼女のラケットは顧問の先生から渡されたものでした。


当時、その話を聞いた時、先生の思いやりにじんとした。


口は悪いけど生徒たちから絶大な支持を得ている男性教師の心配り。


今思えば、伊達直人そのものです。


たぶんその男性顧問は


「お前、これ使え」 ってぶっきらぼうに渡したんじゃないかな(^^)


伊達直人顧問が数年後転勤になり、


その離任式には在校生はもとより卒業生まで大勢が駆けつけたと聞いた。


心ある善意は人を寄せ付けます。


多くの伊達直人に見守られて、この春ランドセルを揺らす子どもたち。


元気に育ってほしいものです(^^)