数と文脈 | 希望ある未来へ~山内卓オフィシャルブログ~

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生まれ故郷である八戸市を中心に活動する山内卓(やまのうちたかし)の日々考える事などをUPするブログです。

 11月に入り、もう今年の流行語大賞などがノミネートされる時期になりましたね^^カーリング女子の「そだねー」も今年の事なんだと思うと、やっぱり時が経つのは本当に速いものだなぁと感じてしまいます。私は今年は6月に英国遠征という一大イベントがあったので、平昌五輪はその前となるとだいぶ昔のような気分になってしまいますね^^;今年は政治関連は「首相案件」と「ご飯論法」くらいで、スポーツ関連のワードが多いですね^^;「そだねー」か「半端ないって」が本命でしょうが、流行語も世相を反映する一つの鏡ですから、大賞の発表も楽しみにしたいですね^^

 

 さて、今日は米国で行なわれた中間選挙の結果が報じられました。上院は共和党が過半数の維持、下院は民主党が多数を確保したようです。これに関して上院での過半数維持を達成したトランプ大統領は「選挙は大成功」と述べたようですが、実際のところ改選議席数から考えれば、そもそも非改選議席が既に共和党が多数だったので、それほど「成功」と言える結果ではないと思います。実際、ニューヨークタイムズやCNN、ワシントンポストの英記事を少し読んでみましたが、(それぞれがトランプ政権に対して好意的ではないにせよ)米国共和党が何とか上院の過半数を確保した(captureの捉え方のニュアンスだと思いますが)という感じで、むしろ米国民主党が監視機能を利かせられる下院での多数確保と、マイノリティを背景に持つ議員や女性候補の躍進に触れていたように感じました。

 

 たとえば今年行なわれた自民党の総裁選における石破氏の『健闘』も、一部では「なぜこれが『健闘』と報じられるのか」とメディアを批判する声があったと記憶していますが、選挙結果の分析は(もちろん結果は結果として受け止めるべきですが)、そこに至るまでの文脈があり、その前後関係から解釈をしなければ現実のところを見誤ってしまうものだと思います。文脈を無視して結果だけを観て数値によって解釈する事は、ある意味では一面的な事実としてしか受け止められず、客観的ではあるものの、分析的な意義では決して深くないものであると思います。

 

 今回の米国中間選挙の結果、過去には必ずしも大統領を擁する政党が勝利を収めたという事例ばかりではなく、むしろ苦戦を強いられる事も少なくなかったはずですが、この結果がトランプ大統領の今後の行動にはどの程度影響があるのでしょうか。そして次の大統領選を考えて日本が外交関係の基軸たる日米同盟を考えていくうえで、常にトランプ大統領と共にあるという現政権の姿勢を私たち自身が判断していかなければならないと思います。