IWC INGENIEUR | どんとこい時計修理

どんとこい時計修理

腕時計のムーブメント分解記録です。


IWC インヂュニア INGENIEUR

1955年イギリス空軍採用のMARK XI から派生、民間向けに誕生


🟥1955~1967 第一世代 80,000A/m(1000G)

ケース径36mm

Ref.666A Cal.853:AT 1955~

Ref.666AD Cal.8531:AT 1961~


耐磁性能を強化するため、MARK XIと同じ軟鉄製インナーケースを装備


🟥1967~1976 第二世代 80,000A/m(1000G)

ケース径37mm

Ref.866AD Cal.854:AT 1967~


🟥1976~1983  第3世代 80,000A/m(1000G)

インヂュニア SL= 通称 ジャンボ

Cal.8541の搭載により時計が大きくなりすぎたから=IWC公式資料より

ケース径40mm


Ref.1832 Cal.8541 1976~

他のキャリバー Cal.8541ES/Cal.8541B


1960年代後半には、完成しているが製品化されていなかったCal.8541を搭載させる新しいケースを1970年代前半にジェラルド・ジェンタに依頼した。

特徴はベゼルの5つの穴。ベゼルのケースへの固定に多角形スクリューは使われておらず5個の凹みという状態。

5つの穴の位置も適当で同じ位置に固定できるモデルは無い。



🟥1983~1988 第4世代 80,000A/m(1000G)



Ref.3505 ケース径34mm Cal.375(2892A2)

Ref.3506 ケース径34mm Cal.3753 耐磁性能80,000A/m。1985~1988年頃まで製造



🟥1989~2001  第5世代 500,000A/m(6300G) 


ケース径34mm

Ref.3508 Cal.2892A2

Ref.3509 Cal.2892A2



🟥1998~2001 80,000A/m(1000G)



*クロノメーター

ケース径34mm

Ref.IW352103 Cal.887/2 887

Ref.IW352101 Cal.887/2 887



🟥2005~2017 第6世代 80,000A/m(1000G)

Ref.IW322701 ケース径42.5mm Cal.80110 

Ref.IW322801 Cal.80111 ケース径40mmシースルーバック仕様の為 耐磁性 不明 2007~

Ref.IW323902 ケース径40mm Cal.30110(ETA) 2013

Ref.IW372503 MercedesBenz AMG コラボ

Ref.IW386503 Chronograph


🟥2017~2023 40,000A/m(500G)

ケース径40mm

Ref.IW357002 Cal.35111(SELITA)

Ref.IW380801 Cal.69375 Chronograph



🟥2023~ 第7世代 40,000A/m(500G)


Ref.IW328901

インヂュニア・オートマティック 40

ケース径40mm 

ケース厚み 10.8mm

10気圧防水

ベゼルはスクリュー留め仕様のため5つのネジはすべてベゼル上の同じ位置に固定


Cal.32111:AT 25.6

28,800

21石

連続駆動時間 約120時間


Ref.IW328903 



🟥耐磁性能について


*ISO(International Organization for Standardization / 国際標準化機構)

耐磁性は約1,600A/m(20ガウス)


*JIS(Japanese Industrial Standards / 日本産業規格

約4,800A/m(60ガウス)。


1種耐磁時計:日常生活において磁界を発生する機器に耐磁時計を5cm まで近づけても、ほとんどの場合に性能を維持できる水準」

2種耐磁時計:日常生活において磁界を発生する機器に耐磁時計を1cm まで近づけても、ほとんどの場合に性能を維持できる水準






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