シチズン1010A系 ミヨタ 1L02 GL00 GL02 技能検定 | dtk時計修理

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▪️Citizen 1010A系
同系統のムーブメントは以下の通りです。
個別の特徴は把握できておりません。
1000A,1002A,1010A,1012A,1015B,1020A,1022A,1030A,1032A,1040A,1045A

1100系、9630、6000系も同じ設計のようです。
シチズンでの製造が終了したものはミヨタが代替えとなるムーブメントを販売しています。この場合の代替えというのは内部の構造は違っていることがありますが、外径や高さがある程度共通であるため、ムーブメントをまるごと交換するという目的で使用可能という意味となります。

♦️1010系展開図

1000系1100系,9630,6000系は共通、ミヨタ1M系も

表側


文字板側


♦️6000系展開図(*間違えて1000系の図を掲載していました。修正済み)




♦️オイルチャート(6000系)


検定では、油種、油量、必要な箇所は時計の性能を最大限に発揮できるように判断して行うこと。のような問題が提示されていますが、注油箇所について個別に指示されている場所があります。これに関しては確実に実施しておく必要があります。また油種も指定がありますが、たいてい一般的なものです。部品などの写真を以下に記載しておきます。指定されていると思われる箇所には黄色で印をつけておきますが、変更されている可能性もありますので、問題文をよく読んで参考程度にしてください。


文字板側(Miyota 1M12)


日板と日板押さえを外した状態


筒車の地板の受ける部分には指定注油箇所があるはずです。


表側 輪列のホゾ穴も注油指定箇所のはずです。ステップローターに関しては必要とは思いますが、人によっては必要ないという人もいます。自分で判断してください。








小鉄車の軸部分




地板の輪列が入る部分


日板押さえ


日板


日ジャンパーの日板との接触部


輪列のホゾ穴に関しては上の写真を参考


裏押さえと4番車


回路とコイル:コイルは断線させないように気をつけましょう


カンヌキとオシドリの摺動部


電池押さえとブッシュ


巻真とつづみ車の摺動部


中心車のスリップ部分


他は裏蓋やリュウズパッキンにシリコングリスを塗布する必要があります。


♦️分解動画

Citizen 1112 Miyota 1M12 技能検定


【再編集版】【2級時計修理技能士】シチズン1112

分解組立注油巻真交換【解説付】


♦️シチズンーミヨタ互換表

1002A:SR621SW MI 1L02→GL00→GL02

1010A: PaulSmith

1012A:↑ MI 1L12→GL10→GL12

1015B:↑ MI 1L15→GL15→GL17

1020A:SR616SW

1022A:↑ MI 1L22→GL20→GL22

1030A: PaulSmith SR621SW

1032A:↑ MI 1L32→GL36→GL34

1040A: PaulSmith MI 1L40

1045A:↑ MI 1L45


図1:Citizenの資料より



図2:左:Citizen Cal.1010A系 右:Miyota 1L02


図3:Citizen 1010系の文字板側はCal.9630と共通


以下は互換性があると思われるミヨタのムーブメントです。
1L02からGL00、GL02へとモデルチェンジしているようです。

▪️Miyota 1L02

▪️Miyota GL00
▪️Miyota GL02