9月6日午前8時27分、東京愛育病院で秋篠宮妃殿下が
男の赤ちゃん=親王さまを出産されました。
日本国民の一人として、心から「おめでとうございます」と
お喜び申し上げます。
国民あげて心待ちにしていただけに、私自身久し振りに気持ちの
昂りを覚えました。
恥ずかしながらテレビの前で『バンザイ!』を叫んでしまいました。
母子ともに順調だという続報もあり、健やかな成長を
心から願わずにはいられません。
我が国の皇室での親王誕生は、秋篠宮殿下以来41年振りだという事で、
「いやー、良かったネ!」と会う人ごとに喜びの挨拶を交わしています。
我が国の天皇陛下は、八代十人の女性天皇が存在しておられますが、
原則として男系男子で継承して来られただけに、このままではこの伝統が
崩れるおそれか強いと憂慮していました。
ここ数年、皇位継承権の問題を中心に皇室典範の改正問題が
議論されはじめていた事も国民の心にひっそりと、
しかし重くのしかかっていた問題でした。
私自身、女性天皇(女系も含む)を否定するものではありません。
世界には男女を問わず第一子に皇位継承権を与えている
ロイヤルファミリーが数多く存在する事も熟知していますし、
我が国でもこれだけ男女平等の考え方を定着している現状でもあります。
しかし2000年以上(皇紀で言えば2600年以上)続いてきた我が国の
基本の一つといえる伝統を果たして我々の世代で、しかもわずか数年
(皇室典範に関する有識者会議の議論は半年)の議論で変えてしまうのは、
いかがなものかという思いが一方で残っていました。
この種の議論は、本来は国民一人一人が、まず自らの心の中で気持ちを整理し、
その上で静かな議論を10年、20年と重ねてコンセンサスを
作り上げていくものではないかと考えていました。
それだけに新しい親王の誕生によって、私達日本国民は
「すぐ結論を出さなくてよい」という長い貴重な時間を与えてもらった事にもなります。
この喜びを素直に受け止め、心静かに次の世代、次の次の世代への想いを
新たにしたいと感じています。
その後の報道で、父子の対面の際「秋篠宮殿下は物珍しそうに
見ていらっしゃいました」と聞き、思わず微笑んでしまいました。
私自身、二人の息子が居ます。
残念ながら女の子は居ませんが、照れ臭さを含めて、しみじみとした喜びが
伝わってくるようでした。
何はともあれ、本当におめでとうございました。