今年の通常国会は会期の延長がなく、六月十八日で幕を閉じました。
多くの法律が成立しましたが、教育基本法の抜本改正案など、
いくつかの重要法案が継続審議となりました。
特に教育基本法の改正は日本国憲法の自主制定を見据えて、
日本のあり方、日本国民の心の持ち方の方向を示すものだけに、
国会を延長してでも成立させる価値のある重要法案だと思い、
残念な気持ちをもっています。
最近の社会情勢を見るにつけ、いとも簡単に親が子を殺したり、
子が親を殺すなど、日本人の心のどこかに大きな乱れや精神の荒廃を
感ぜざるを得ません。
それだけに、日本の伝統や文化を大事にし、世界に誇ってきた
論理観の高い日本を取り戻す事を本当の狙いとしている教育基本法の
改正は急いで取り組むべき課題だと考えています。
現行の教育基本法は、占領下の昭和二十二年に施行された法律で、
そんなに悪い内容ではありませんが、日本の伝統や文化への言及が
一切無く、日本の精神的な復活を阻もうという占領政策の狙いが
透けてみえるものです。
とは言え、私達は軍国主義の復活を目指すという意志は全くありません。
戦後六十年間、日本ほど平和に徹した国民はいないという強い誇りを
私達は持っています。
どうすれば世界の平和に貢献できるか、その結果として尊敬される
国家・国民になれるのか、その為にはどんな教育を実施して
どんな国民を目指すのかをしっかり書き込む事が新しい教育基本法を
作ろうという私達の役割です。
課題の多い日々が続きます・・・。
ともあれ国会は閉会しました。秋の臨時国会に向けての準備と同時に
この九月に実施される自民党総裁選挙への動きもスタートします。
どんな日本を作るべきか、その為には誰を総理総裁に選ぶべきか
じっくり考えたいと思います。