以前、あまり旅行に行けなかった頃に、ネタが無くて、昭和の時代の、今では考えられない出来事、みたいなのを書いたことがあります。
なかなか好評で、また書いて、というご要望もいただいていたのですが、再び旅行に行けるようになって、意外に書くことが多く、なかなか昭和ネタを書く暇も無かったのですが。
今、朝ドラで、女性が弁護士になったり、裁判官になったりする、それまでの時代では考えられなかった、女性史を描かれています。
さらに、この前、たまたま見ていたテレビで、女性が差別されていた時代の話が紹介されていて、セクハラ、パワハラが当たり前だった、あの時代を思い出しました。
今の若者にとっては、「信じられない」話らしいですが、私たちの世代にとっては、「当然」だったことの、数々。
以前も書いたことがあるので、重複する内容も多いかも知れませんが、思い出しても腹が立つ、色々をまた書いてみようかしら
まず、昭和は、飛行機や電車の中でたばこを吸って良かった。
新幹線とか、特急の喫煙車があったことさえ、今では驚く人がいるくらいに、禁煙が当然、な感じの最近の日本ですが、当時は、在来線の電車でさえ、喫煙可能でした。
向かい合わせで座る座席の電車の、肘掛け部分には、灰皿があったり。
飛行機は、当然、エコノミークラスも喫煙席あり。
機内で分煙はされましたが、特に仕切りがあるわけでもないので、煙はどこからともなく、流れて来ていましたね。
飛行機内の喫煙は、30年前くらいまでは、普通でした。
30年くらい前、銀行の旅行会社で営業の仕事をしていたとき、関係会社の社長がお客様で、可愛がっていただいたのですが、この人がヘビースーカーで、海外旅行に行くときは、必ず喫煙席で、ビジネスクラスで、というご要望があり、色々な航空会社を調べて、喫煙可能な会社で手配していたものです。
社長というのは、我が儘な人が多くて、その後、どこの航空会社でも禁煙、となったら、「金は払うから、たばこを吸えるように航空会社にリクエストをしろ」などと言ってきて、他にはそんなに嫌なことは言わないお客様でしたが、ここだけは譲ってもらえず、苦労しました
「もう海外には行かない」と、拗ねてしまった後、その方が退職されたので、その後どうなったのかは分かりませんが。
そして、昭和は、セクハラしても許された。
これ、今では考えられないですが、私が転職してすぐ、新しい会社で、社員旅行があり、入社して2週間くらいの私は行きたくなかったのですが、「コレも仕事だから、行かないといけない」と、上司に言われて、行きました。
もちろん、土日ですよ。
休みたいし、なにより、前の会社の仲良しの、東京の上司の家に遊びに行く約束をしていた週末だったのですが・・・。
予定は変更してもらって、東京行きは、2週間後に。
そして、連れて行かれた社員旅行では、宴会の席は、「女性ばかりで集まらないため」に、男女が交互に座る席にした、くじ引きを引かされて、座らされ。
さらに、宴会中は、「あんたは新人やから、社長や会長にお酌しに行かないと」と、ビール瓶を持たされて、上司の席を回って、お酌して回る。
そのうえ、宴会の後は、有無を言わさずに、宿の中のバーで二次会、と言われ、全員参加。
そこでも、新人の私は、会長と社長の真ん中席に座らされて、思い出すのもおぞましいけど、会長とチークダンスを踊らされました
まあ、幸い、会長はスマートで紳士だったので、そんなに耐えがたい事はなかったけど、それにしても、何でやねん、と、めっちゃ嫌だった・・・。
前の会社でも、やはりセクハラ的なことはありましたが、若い人が多い、新しい会社だったので、そこまでひどくは無かった。
転職後の会社は、銀行の系列だったので、古くさい、男尊女卑、上司を敬え、上司の言うことは絶対、みたいな、今ではカビが生えているような、風習がまかり通っていたんですよね。
ちなみに、その後も10年前まで、その会社にいましたが(合併や吸収で、会社そのものは色々変わっているけど、とりあえず同じ会社で働いていた)その頃には、コンプライアンス、という言葉がなによりも優先されるようになり、セクハラもパワハラも、絶対にいけない、みたいな勉強会も、しきりに行われるようになっていましたよ。
今更、なにを・・・と、私から見れば、馬鹿馬鹿しいような気分でしたが・・・。
これも、セクハラの仲間かどうかは分かりませんが、会社の、役職に就いているような人が、平気で、「あのデブ」とか、「あのばあさんは、融通がきかん」とか、言ってましたね。
別部署で、ちょっと口うるさい、当時40代の独身の女性は、「あれはブスでデブで、そのうえにあんなに、口ばっかりたつと、絶対にもらい手なんか無いわな。女の幸せはないやろ」と、言われていましたが、女の幸せってなんやねんと、思いながら、聞きましたね。
あんたらみたいなダンナさんを持つことが、女の幸せなんか違うやろ~
悪口だけでなく、「かわいいね」とか言う人もいたりして、それはそれで、気持ち悪いし。
この会社にいる時に、私も結婚しましたのですが、上司から、「旦那さんの言うことをよーく聞いて、ダンナさんに可愛がってもらうんやで。それが女の幸せや。」と、言われて、納得したくないわー、と、思ったことも。
会社の後輩は、私の1年くらい後に結婚しましたが、仕事で使う名前を変えたくない、と言ったのに、「名字が変わったら、ちゃんと変わりました、と言うのが、筋道だから、旧姓の使用は認めない」と言われて、ものすごく怒っていたな。
あ、この会社、今は、旧姓の使用も認めていますよ。
もちろん、お茶くみも、女子の仕事でした。
朝は、まず、全員のお茶をいれて、(おっさんの)席まで届けることから始まりました。
湯飲みを洗うのも、当然、女子社員。
あー、なんか、思い出すとイライラしてきたわ
結婚して3年くらい経つのに、子供がいない若い女の子は、飲み会の席で、オッサンたちから、「〇〇ちゃんは何で子供ができないんや」「作り方をしらないのか。教えたろうか」などと言われていましたね。
さすがに、それは、後日、耳にした社長がキツく怒ってくれたようですが・・・。
長くなったので、続きます。
時代って、やはり変わるのね、と、今あらためて感じますね。