金曜電信 vol.62 【皇帝】 | toeの占星術的視点

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私は1999から西洋占星術に関わっています。リーディングでは、その経験の中で見えてきた各テキストの解釈の裏にある共通点のようなものを大切にしています。このブログでは、その視点による占星術の記事を紹介していきます。



【皇帝】


『皇帝』カードNo.4
意味:支配、安定、達成、権威、行動力、横暴、傲慢、独断
ヘリオ惑星:地球


ヘリオセントリック チャートでは地球は感受点として配置されます。ジオセントリック チャートの地球はホロスコープの中心が表していて感受点としては配置されません。


ジオセントリック【太陽】の180度に、ヘリオセントリックの地球は配置されます。これはジオの太陽とは、公転している地球から見た『動いているように見える太陽』を表しているからです。以前掲載した【太陽にサインはない】という記事も参考にどうぞ。


カードNoは4です。4という数字は定着や固定化を意味しているので心理面は安定を表します。しかしその安定には排他的な意味もあり、自身の安定を維持するために他者を排斥する強権な面もあります。


皇帝は『王権神授説』の体現者です。王権を神から付与された者であり『神以外の何人によっても拘束されることはない』といった強い自負心があります。


しかし、皇帝は神ではありません。タロットカードを『太陽(神)からの惑星分化のプロセス』の解釈として当てはめれば『地球は太陽ではありません』と言い換えができます。


ジオセントリックの視点で宇宙を支配した時、不動の太陽でさえ動かしてしまいます。皇帝のカードはこのような『太陽を我が物のように扱う』傲慢な視点も読み解けます。


ヘリオセントリック チャートは地球の傲慢に気づかせてくれます。皇帝が神から与えられた権利を行使して国を守るように、地球も太陽から与えられた命を守るために働きます。つまり皇帝や地球の意味は俯瞰して探れば、『絶対者の代理人』としての役割があるのです。


地球は『太陽の力への執着』を離れて、地上での定着化を開始しました。この行動は、太陽・水星・金星それぞれが示していた『可能性』を断ち切ることになります。


それは絶対者からの乖離を想起させ痛みとして心に刻まれます。その痛みは周囲の評価に対して『気に食わない評価には、噛みついてやる』といった攻撃性に転化されます。皇帝の排他的な態度は、この攻撃性に由来します。定着化に邪魔になるノイズは、この段階では許せないし、許容できません。


また皇帝のカードが暗示する『気に入った意見や人しか、受け入れない』といった取り巻きを重用する国王のような心理も、地球の特徴を表わすものです。地球の中でしか生きられない命と地球との関係がそれを表しています。


皇帝のカードの絵柄は、女帝と違い盾を足元に置いて、王笏のみを携えています。これは可能性に対する態度を変えたことの表れです。女帝が盾で拒んでいた『何者かになってしまう』ことを皇帝は受け入れたのです。


王笏は盾と違い、王権の能動的な側面を表すものです。積極的に王権を行使することで、自らの正統性を示そうとします。また女教皇や女帝と違い、皇帝は立ち上がり椅子に座っていません。彼女達に見られた受動的な姿勢がないことは可能性を断ち切った態度からも明らかです。


このように能動的に自己を押し出しているように見える皇帝ですが、女帝の次のカードであり確固とした信念や自己がある訳ではありません。女帝が生産したものを周囲から評価されることで、手探りで自分の姿を探り固めています。


それは皇帝が横顔(プロフィール)を向けていることからも読み解けます。自分のことを周囲の評価に委ねますが、もちろん全てを受け入れることはしません。批判的な評価には断固として立ち向かうことは前述しました。


このように『皇帝』のカードからは『何者かであるために、自分への周囲の評価を選別して、自己像を固めていく』といったヘリオ地球の意味が読み解けます。







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