金曜電信 vol.25 【おうし座】 | toeの占星術的視点

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私は1999から西洋占星術に関わっています。リーディングでは、その経験の中で見えてきた各テキストの解釈の裏にある共通点のようなものを大切にしています。このブログでは、その視点による占星術の記事を紹介していきます。



【おうし座】


クオリティ:フィクスド/モノ
エレメント:土/頂点


『おうし座』はモノを対象にして、頂点の感情が起こるサインとなります。


フィクスドは不動宮と訳されています。フィクスドの直訳は『定着』という意味です。


『おひつじ座』は『自我の芽生え』による自分探しを人間関係の中に求めた結果、人によって立場が変化してしまう不安定な自分を見つけます。そこで『おうし座』は安定した判断基準を肉体の感覚に求め、五感による刺激、快感や嫌悪を重視した生活を始めます。


『おうし座』は社会的な価値観と肉体の感覚のすり合わせが不充分な感情です。なので社会的な善悪より、体感的な好き嫌いでモノを見ます。


ここでいうモノとは、定着したモノのことを指します。つまり自由意思がなく、道具や趣向品として、こちらが好き勝手に扱えるモノのことです。


頂点の感情は以前説明したように『安定はしているけど、その先が無い』といったものです。なので基本姿勢は現状維持になります。モノを対象に頂点の感情を抱くと、持っているモノで満足しますが独占欲は強くなります。


また『おうし座』は社会的な価値観や倫理観ではなく、対象を純粋にモノとして捉えます。例えば『核は道具であり、善悪はない、使う人次第』『恋人やパートナーを所有物のように扱う』など極端な考え方をもつ場合もある訳です。


『おうし座』が表示するモノの頂点は、肉体の感覚の純粋な快感や嫌悪感を価値基準にしている感情ですので『おうし座』の感受点の生命力を発動させたい時は、周りを気にせず素直に自分の感性や感覚に従ってください。


ちなみにスクエアや相克の関係にある『しし座』や『みずがめ座』は、自分の所有物以上(物欲はどんなに恵まれていても現状より上があると感じてしまうので『所有物以上』)の刺激や快感を希求、または思考します。なので現状維持で今の感性に耽る『おうし座』の感情の維持には妨げとなります。