セクスタイル | toeの占星術的視点

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私は1999から西洋占星術に関わっています。リーディングでは、その経験の中で見えてきた各テキストの解釈の裏にある共通点のようなものを大切にしています。このブログでは、その視点による占星術の記事を紹介していきます。



【セクスタイル】


【そのアスペクト、何分割?】今回はセクスタイル。セクスタイルは6分割(360度÷6=60度)で、数字の6の意味を持っています。


よく『吉相、トラインより弱い』など紹介されますが、私はトラインとは別物だと考えます。マイナーアスペクトなのでトラインと違い、表現に本人の意欲を必要としますし、内容は6の意味であるレスポンス、呼応する関係を感受点同士が築くので、実はトラインより有益に働きます。ただし繰り返しますが、より意識して活用しなくてなりません。


サインの順行は火→土→風→水を繰り返します。それぞれ相克する要素を挟むので、例えば火のエレメントが求めていた答えに、土のエレメントは答えず、反論や問題提起をしてきます。


この例でいえばセクスタイルは、火のエレメントが求めていた答えを、風のエレメントが答えてくれる、レスポンス(応答・返事)が成立する関係なのです。


つまりセクスタイルは、サインを1つ飛ばして関係が成立するので、次のサインが流してしまった問いを、ちゃんと拾ってフォローしてくれる配置なのです。


これは無駄のない生産的な活動に結びつく一方、邪魔をしてくる要素を無視して課題に取り組むので、必然視野は狭くなります。課題や問題点の克服というプロセスが抜けてしまい、結果ありきで『ご都合主義』的な発想が目立ち『内輪受け』の意味もあります。


マイナーアスペクトだからという訳ではありませんが、セクスタイルの成果や生産物はメジャーにはなりません。もちろん、それが悪いといっているのではありませんよ。コンセプトが『分かる人に届けばいい』というサービスや商品だってありますからね。