金曜電信 vol.24 【おひつじ座】 | toeの占星術的視点

toeの占星術的視点

私は1999から西洋占星術に関わっています。リーディングでは、その経験の中で見えてきた各テキストの解釈の裏にある共通点のようなものを大切にしています。このブログでは、その視点による占星術の記事を紹介していきます。



【おひつじ座】


クオリティ:カーディナル/人間関係
エレメント:火/発展


ここで紹介する占い方法では『おひつじ座』は人間関係を対象にして、発展の感情(心の動き)が起こるサインとなります。


人間関係とは私達が生きていくことの基本です。カーディナルは活動宮と訳されていますが、直訳は『重要な、基本』という意味です。


『おひつじ座』はサインのスタートであり、一般的な意味も『自我の芽生え』となります。まだ自分が何者なのか分からず、自分の価値や意味の模索を始めた段階を表示しています。それらは人と人との繋がりから見つけ出されるものであり、新しい交流や環境で獲得されていきます。つまり人間関係の発展です。


自分探しというモラトリアム期間に代表される感情が『おひつじ座』の特徴です。では自分とは何でしょう?


人は地球に生まれてくる前は、大いなる魂の一部でした。その魂の分化によって個性が表出します、魂の分化イコール肉体の獲得です。魂は肉体がなければ、また直ぐに大いなる魂の一部として回帰してしまいます。つまり地球上で生きる私たちは、肉体の感覚という限定された視野でしか自分らしさを獲得できません。


やがて『かに座』『やぎ座』といったサインの感情が人間関係による自分の役割分担を受け入れ、肉体の感覚を社会的な価値観に定着させます。地球上での自分とはこの狭い視野に限定された個性を呼びます。


『おひつじ座』が表示する人間関係の発展とは、肉体の感覚と価値基準との合意に疑問を抱くことが動機として必要な感情です。なので周りから見ると『おひつじ座』の感情は非常に自意識過剰です。


『おひつじ座』の感受点の生命力を発動させたい時は、自分の価値や人生の意味、生まれてきた理由を求めて、人間関係を拡げたり、変えていくと効果的です。それは結果や答えを見つけることが目的ではなく、飽くなき自己への追求を抱き続けることが重要になります。あまり決まった役割や集団に執着しない方がいいでしょう。