こんにちは。竹谷とし子です。

 

生後間もない赤ちゃんが、早産などでお母さんの母乳を得られない場合があります。

 

日本母乳バンク協会会長の、昭和大学水野克己教授が、母乳バンクをつくり、赤ちゃんにドナーミルクを提供できるように取り組んでいらっしゃいます。

 

このたび、ピジョン株式会社様の全面サポートにより、国内2拠点目となる「日本橋母乳バンク」がオープンしました。

 

寄付された冷凍母乳を、殺菌して、ウイルスや病原体がないかチェックし、厳格な個人情報管理のもと、保管して、極低体重で生まれた赤ちゃんに届けるための施設です。

 

ドナーミルクの効果について、水野教授のご説明を伺いました。

 

1500グラム未満で生まれた赤ちゃんがかかるリスクが高い「壊死性腸炎」にかかってしまうと、50%もの高い確率で亡くなるそうです。

 

現在使われている牛由来の粉ミルクよりも、母乳を与える方が、この「壊死性腸炎」にかかるリスクが下がるという研究結果があります。

 

早産のため母乳を与えられない状況にあるお母さんにかわり、寄付された母乳を与えることで、多くの赤ちゃんの命と健康が守られるということでした。

 

ちょうど、前日にYahooニュースで取り上げられたことから、寄付したいという問い合わせが殺到し、処理能力の制約から、今時点ではお断りしているそうです。

 

今後の普及に向けて、持続可能で安定した運営基盤と、ポスター掲示などによる小児科医の先生方への周知が必要です。