地球環境を守るため、循環型社会形成に取り組む竹谷とし子です。
全国的に、使用済み紙おむつの、ゴミに占める割合が増えているそうです。
環境省によると、直近では、一般廃棄物の4.7~5.1%(2015年度)を占めます。
今後、お年寄りの紙オムツ使用が増えることが見込まれ、7.1~7.8%まで高まると推計されています。
現在は、全国各地で、他のゴミと一緒に、燃やすか埋め立てる処理をしています。
しかし、埋め立て地にも容量の限界があります。
また、焼却する際にも、地球温暖化ガスを発生させます。
これらの問題を解決するため、使用済み紙おむつを資源化する取組が行われています。
環境省によると、現在、3種類の方法で実証されています。
その中のひとつ、鹿児島県志布志市と株式会社ユニ・チャームが協力し、「使用済み紙おむつを洗浄・分離し、取り出したパルプに独自のオゾン処理を加えることで、排泄物に含まれる菌を死滅させ、バージンパルプと同等に衛生的で安全な上質パルプとして再資源化する」(ユニ・チャーム社のホームページより引用)事例を、9月7日に鹿児島県の児玉みわ子市議(鹿屋市)、鈴木てるみ市議・久保史睦市議(霧島市)と共に、現地視察させていただきました。
内容にご関心ある方は、ユニ・チャーム社のホームページに参考情報がありますのでご覧下さい。
http://www.unicharm.co.jp/csr-eco/special03/index.html
志布志市が紙おむつリサイクルに先駆的に取り組む背景には、市の徹底した埋め立てゴミ削減施策と、意識の高い市民の存在があります。市民の協力によりゴミ分別の質が高く、ゴミ出しマナーとして瓶や缶も洗浄され、生ゴミも混ざっていないようで、リサイクルセンターも清潔でした。
尚、下の写真の背後に映っているものは、分別されたペットボトル廃棄物です。プラスチックごみも解決すべき重要な問題ですが、志布志市で回収したペットボトルは国内企業の工場でリサイクルされているそうです。
市民環境課西川順一課長、環境政策室平原孝係長、有限会社そおリサイクルセンター神田りょうじリーダー、ユニ・チャーム株式会社Corporate Social Responsibility本部宮澤清参与(東京理科大学客員教授)にご説明いただきました。
誠にありがとうございました。
美しい地球環境を未来に残す循環型社会をつくるため、また、自分たちが排出したものがどうなっているかを確かめるため、各地のゴミ処理や下水処理を見て回り、調査しています。
私たちの快適で清潔な生活環境を守るため、なくてはならない仕事です。
各地で日々、支えて下さっている皆さまに心から感謝いたします。