竹谷とし子です。
うつ病は
激しいこころの痛みを伴う病気です。
死に至る可能性のある病気です。
こころだけでなく、体の病気でもあります。
個人だけでなく、社会的にも大きな負担です。
大野裕先生の講演より
うつ病は珍しい病気ではありません。
4134人を調査した研究では、一生のうち一度うつ病にかかる割合は15人に1人だそうです。
3/14午後、公明党うつ対策ワーキングチーム(座長:古屋範子衆議院議員)で、認知行動療法研修開発センターの大野裕理事長の講演を伺いました。日本認知療法・認知行動療法学会理事長、国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター顧問もつとめられています。
公明党は、うつ対策に取り組み、2000年に認知行動療法の保険適用を推進、実現しました。今日の講演では、大野先生から、以前からアップデートされた話を伺うことができました。
うつ病は原因解明が進んでおらず、薬物療法だけでは不十分で、認知行動療法と組み合わせることで治療効果が上がること、さらに、web活用した認知行動療法が効果的であることが、研究成果としてわかってきているそうです。
また、医療場面以外でも、簡易型認知行動療法が活用され、成果がでてきているそうです。
しかし、まだ、認知行動療法の専門家が不足していること、保険適用にはなっているものの診療報酬単価がまだ低いこと、医師が外来診療で忙しいこと、といった要因で、普及が妨げられています。
今日は、国民のニーズに応えるより良いうつ病治療のために、大野先生から
- 医師、看護師に加えて、公認心理士による認知行動療法の診療報酬化、
- インターネット支援型の簡易型認知行動療法の診療報酬化による外来診療や遠隔診療の質向上
という具体的な提言をいただきました。
うつ病で苦しむ方々が、適切な治療や支援を受けて、1人でも多く元気になられるように、力を尽くしてまいります。