竹谷とし子です。

 

平成28年度の国の財務書類(一般会計+特別会計)が公表されました。

 

http://www.mof.go.jp/budget/report/public_finance_fact_sheet/fy2016/national/index.html

 

この中で分かる財政状況をご紹介させていただきます。

 

平成28年度の国の行政サービス費用合計は144.5兆円でした(前年比1.3兆増)

 

うち年金・医療・介護など社会保障関係経費が83.9兆円(前年比3.9兆増)と6割近くを占めます。主な増加原因は、高齢化と医療高度化によるものです。さらに、地方の社会保障費合わせると110兆円超に。1年で、3.9兆円増というのは大変な金額です。

 

消費税率1%で2.7兆円位だそうですので、その金額に比較してみると、とても大きな金額だとわかります。

 

 

 

その一方で、依然赤字ではあるものの、無駄削減と税収を増やすことで、赤字幅は減少。

民主党政権下の▲約40兆円に比べ半減して▲約20兆円へと、改善しています。

 

しかし、大きな赤字です。

 

高齢化が進み、社会保障給付費は、これからも毎年、相当額増え続けることが予想されていますが、いつまでも赤字状態のままで制度が維持できるわけではないと思います。大事な社会保障制度を持続していくために、赤字ゼロを目指していかなければなりません。

この問題は、たとえどの政党が政権を担ったとしても向き合わなければならない問題です。

 

 

 

また、私が取り組んで参りました、行政サービスのフルコスト情報の試行も3年目になり、対象事業が、24事業から59事業に増えました。http://www.mof.go.jp/budget/report/public_finance_fact_sheet/fy2016/fullcost-digest2016.pdf

 

これで分かることは、たとえば、

 

○国会経費は年間1070億円

一日あたり約3億円(衆議院1.8億円参議院1.1億円)

国民一人当たりの換算で年間843円の負担

 

○裁判所業務は年間3068億円

国民一人当たりの換算で年間2417円の負担

 

○刑務所業務は年間2884億円

受刑者一人あたり一日13236円

 

というようなことです。

 

単位あたりいくらか、国民一人あたり換算でいくらの負担か、など、税の使い道が分かりやすく示されています。

 

こうした客観的事実をもとにして、無駄を削減し、国会の中で、国民生活向上と財政健全化に向け実りある議論をして参りたいと思います。