竹谷とし子です。

 

全国的に、過去に経験したことがない豪雨による被害が続いています。

 

今年は九州北部、秋田、他各地で、昨年2016年は北海道を3回も台風が直撃し、2015年は関東・東北豪雨で鬼怒川の堤防が決壊、2014年には広島市、2013年には東京都伊豆大島で、豪雨による土砂災害で甚大な被害が発生しました。過去の豪雨で被害を受けた方々に、心からお見舞い申し上げます。

 

今も、台風15号が東京都の小笠原で停滞しており、心配されます。世界を見れば、アメリカでも現在、テキサス州で甚大なハリケーン被害が出ています。アフリカ西部のシャラレオネでは、洪水や土砂崩れで多くの人命が失われたと報道がありました。

 

地域によって状況は異なるものの、自然災害との戦いは、人類共通の課題だと痛感します。

 

災害に備えることで被害をくいとめる事は、政治の大きな役割のひとつだと思います。

 

埼玉と東京を流れる荒川流域の対策を、太田昭宏議長と公明党議員で視察しました。

 

 

足立区のスーパー堤防

 

 

荒川の洪水対策を、船上から視察

 

昭和22年のカスリーン台風で、荒川上流の堤防が決壊し、甚大な被害があったことが記録に残っています。

 

 

荒川の洪水被害を軽減する調節池、埼玉県の彩湖

 

 

 

日本の河川対策は基本的に、川幅を広げたり、川底をしゅんせつしたり、大雨の時に水が流れ込む遊水池や調節池をつくったり、というように、川を「なだめる」という思想が、背景にあるそうです。

 

首都圏では戦後の高度成長期に人口が増えて密集地化したことに加え、東京下町の地盤は地下水とガスをくみ上げて最大で5メートル近く沈下しているということで、以前よりゼロメートル地帯が広がって、河川対策がより重要になっています。

 

関東の河川対策は、江戸時代に徳川家康公の時代から始まっており、現在の荒川は、長い期間をかけて人工的に作られたそうです。重機もない時代の工事はどんなに大変だったことでしょうか。

 

先人の知恵と労力、そして、現在も、人知れず国民を守る災害対策に汗をかく方々に感謝しながら、今と未来の命と生活を守るため、共々に、防災・減災をしっかり進めていきたいと思います。

 

平成29年度の国土交通省一般会計予算は、5兆7,946億円です。