竹谷とし子です。

 

昨日は各地で真夏日を記録。過去最高の気温を観測したところもあったようです。

どうぞ、適度に水分を補給しながら体が熱くなりすぎないよう、熱中症対策をお願いします。

 

今日は、公明党農林水産部会と福島県本部で、福島を視察しました。

 

7時50分 福島県土湯温泉 元気アップつちゆ 温泉バイナリ発電視察

 

最初に、再生可能エネルギーでまちづくりを進める土湯温泉の最新状況を伺いました。

復興支援で東北に通う中、2012年の構想段階から、地域主体の再エネ導入のモデルとして取り組み過程も含めて、勉強させていただいています。

 

 

土湯温泉では温泉発電と共に、小水力発電も稼働中です。暴れ川ゆえ堰堤が35箇所あり、そのひとつを逆に利用したと。5年前の候補地選定中の視察や、3年前の起工式も現地に伺いましたが、今日の視察では、昨夏の台風で2ヶ月復旧に要し痛手を被ったと、加藤社長から教えていただきました。自然災害との戦いは続いています。

 

 

そうした障害も乗り越えながら、今年は温泉バイナリ発電の廃熱を活用し、手長エビ養殖に成功。養殖に必要な25度位の水温を保つための熱は、化石燃料に頼っていません。

 

現在、2万尾で歩留まりを検証中とのことで、地域振興のため、さらに、手長えびの釣り堀づくりなど事業化を進めています。

 

 

まだまだ伺いたい話が尽きませんでしが、土湯を後にして福島市内に移動しました。

 

理想と現実は違い、想定外の問題が起きていますが、そのたびに挑戦して、乗り越えていらっしゃることがよくわかりました。頭が下がり過ぎて、地面にめりこむような思いになります。

 

尚、視察に年間3千人ほどいらっしゃるそうですが、その際できましたら、土湯温泉にお泊りいただけると、地元は大変助かるようです。日程や経費負担の問題など様々なご事情があると思いますが、夕飯は別の所にしたり、夕飯代を自費にして一泊朝食だけにしたりと、ビジネスホテルと同じ条件にすることもできると思います。何卒よろしくお願い申し上げます。

 

9時 JAふくしま未来

 

これから審議される農業収入保険制度に関して、現場の状況とご意見を伺い議論しました。加入の条件となる青色申告について、JAふくしま未来が税務申告過程で農業者をどのように支援されているか教えて頂きました。

 

また、福島県農産物の風評問題や、農業競争力強化のための担い手への集約や法人化の一方で集落を維持する上での兼業農家の方々の重要な役割についても話を伺いました。

 

 

10時 福島県飯坂町 樅山和一郎氏の果樹園

 

桃・リンゴなどの大きな果樹園を経営されている樅山氏の畑で話を伺いました。収入保険制度で気になる事は、規模を前年より拡大したり減少させたりした場合に保険でどのように考慮するかの基準など。また、現行の共済で自園の果樹はカバーされるという事でした。

 

保険も大事ですが一番深刻な課題は、風評被害により、モニタリングや米の全量全袋検査で安全性を確認しているにもかかわらず福島産の農産物単価が全国平均より低くなったままで震災前に戻らないこと、そして、労働力不足と伺いました。冬場は仕事ができない季節労働です。近隣の高齢女性は重要な働き手で、この日も8人が作業をされているということでした。

 

外気温は11時点で、35度になっていました。

 

 

一番労働力が必要な部分は、品質をそろえるための「摘果」の作業だそうです。今も、桃の小さな実がなり始めていました。AIやロボット活用実験の対象にはなっていないそうですが、研究者の方に着目して頂きたいニーズがここにあると思いました。

 

 

11時 福島県庁

 

農林水産部より、県の風評被害と県の対策と国への要望を伺い、質疑しました。

 

 

終了後、福島市内の中華料理屋さんにて、20分(タイムキーパーの若松かねしげ参議院議員には当初15分と言われましたが、皆で要望し5分延長していただきました)の昼食時間を与えられ、復興ランチをとり、福島駅より東京に戻りました。

 

待ち時間を利用した、今日の「買って応援」PRです。ご興味ない方は読み飛ばしてください。

 

土湯 ひさごで・・・

 

知る人ぞ知る土湯のこけし職人さんの2代目の方が、猫だるまを製作されていました。

 

 

福島駅で・・・

 

北海道チーズやあんきもを福島県南相馬市で味噌漬けにしたものを見つけ、お店の女性の方としばし、お話ししました。味見もさせてくださって・・・。福島に行く中で、新しい商品が開発されて売り出されているのを見ます。福島県は農林水産物の素材がいいということにとどまらず、優れた製品を開発するお力がもの凄く高いと感じています。これはまだ一部で、他にもまだまだ素晴らしいものがあると拝察します。

 

福島は、本当に、魅力ある製品が多いです。ぜひ、皆さまも福島県に、行って、見て、食べて、話して、泊まって、買って復興の応援を、何卒、宜しくお願いします。

 

 

 

 

今朝、宿泊先の従業員の方から、

 

「遠くから来て下さって本当にありがとうございます。私たち、がんばりますから」

 

と声をかけていただき、胸が熱くなりました。

 

今回の主目的は、法案審議のための農林水産部会視察だったのですが、福島の現状を見せていただいて、被災地の風化という問題、風評という問題、「二つの風との戦い」と、井上幹事長が言っていたことを目の当たりにしました。福島に足を運ぶ、ということをしばらく怠っていたことを反省し、復興に向けて、まだまだこれから頑張らなければ、と決意をあらたにしてきました。

 

15時過ぎ 東京都永田町

 

東京に戻り、参議院会館で、東京つくし会東京都精神保健福祉家族会連合会の川﨑洋子副会長(大田区つばさの会)、眞壁博美会長(立川麦の会)、本田道子副会長(渋谷太陽の会)から、精神障がい者も身体・知的障がい者同等に交通運賃割引制度の適用を求める要望と活動のご苦労を伺い、請願をお預かりしました。遠藤守東京都議会議員からご紹介頂きました。暑い中をご来室くださり誠にありがとうございました。

 

 

 

これから、明日の参議院農林水産委員会質疑準備をさらに深めます。

 

(ちなみに、今日の福島視察は、来月の法案審議の準備です)

 

今日も猛暑でしたので、皆さま、夜も油断せず熱中症にはくれぐれもお気をつけください。

 

昨日は東京らうす会総会に隣接の北海道標津(しべつ)町出身者として参加させていただきました。下の写真の郷土料理コマイの三平汁は誰もが絶賛する美味しさです。

 

羅臼(らうす)は北方領土隣接地。長年塩漬けになっていた北方領土問題が一歩動き始めた事を冷静に評価する声が多くなってきていると感じます。羅臼町の湊屋稔町長もご出席されました。