建設トップランナー倶楽部(代表幹事:米田雅子慶應大学特任教授)主催のフォーラムへ。


インフラの町医者をめざし、日本列島の地域防災の最前線、老朽化する社会インフラの守り手、複業により産業を創出する地域の総合企業として、多くの課題をのりこえて地方創生に挑戦してきた「建設トップランナー倶楽部」が、10年の軌跡を振り返りながら、今後の建設業の力を活かした地方創生の可能性について議論するという趣旨のフォーラム。


10年前から会を見守ってきた、太田あきひろ国土交通大臣が挨拶。



予防保全によるインフラ長寿命化事例をはじめ、ICT化、建設残土や汚泥再利用、
廃棄物処理、CLT建築など新分野、さらには、再 生可能エネルギー、森林再生、農業、介護、中心市街地再生など、建設業と地元密着企業という強みを活かした、異業種の新事業との復業に取り組み、公共事業 の閉散期をうまく活用したり、建設業がもつ技術・機材と地域資源活用によって、知恵と創造力で、産業と雇用の受け皿を生み出してきた取り組みが発表されま した。

建設業の複業化は、地方創生はもちろんのこと、政府の成長戦略として力を入れる、「生産性向上」にも直結する取り組みだと感じました。


若手人材不足に悩む業界ですが、建設業のイメージを変えるため、モード学園学生がコンペ方式で作業服をデザインするという、「インフラクリエーター(現場監督)スタイリッシュ化プロジェクト」の事例発表がありました。

全ての分野で言えることですが、モノだけでなく、「デザイン」で付加価値をつけることが重要だといつも考えています。
特に、若い世代が魅力を感じるためには、デザインは必須です。見過ごされがちですが重要な視点の取り組みに感銘を受けました。

地に足がついていながら、斬新なセンスに溢れ、ご参加者の熱意と意識の高さがにじみ出てくるような、将来を展望した価値あるフォーラムでした。


参加させていただきありがとうございました。