5月27日、経団連が発表した「財政健全化と効率的な財政運営に向けて」の提言の中で、東京都が、日々仕訳の会計システムを導入し、複式簿記・発生主義に基づく財務書類を作成することで、事業評価(政策評価)の決算の改善や、財政状況の的確な把握、決算プロセスの早期化などに役立てていることを例にあげ、国においても、費用対効果を十分配慮した上で、こうした事例を参考にして、行政のICT化を進めることによって、政策評価のさらなる質的改善や「国の財務書類」の公表早期化を実現し、予算編成にも活用していくなど、メリハリのある財政運営を実現していくべきと提言されています。

参議院議員 竹谷とし子 オフィシャルブログ Powered by Ameba

東京都の公会計改革は、公認会計士の東村くにひろ都議会議員(八王子)を中心に都議会公明党が主導してきたものです。

私も先輩にならい、3年前の出馬以来機会あるごとに、国も公会計改革を行うべきことを主張してきました。東京都からの国への政策提言や、公認会計士協会、税理士会でも取り上げられ、経団連からも主張されるようになってきたことは、追い風になってくると思います。

国も発生主義ベースの財務書類を出しており、資産・負債の内容や債務超過額の把握ができているのですが、タイミング的に次年度の予算編成には間に合わず、活用度合いが低く、もったいない状況です。

昨日も、財務省のご担当者と意見交換させていただきました。

全面的な改革は先としても、まず毎年の予算の中で一番大きい社会保障費(国と地方で110兆円とされています)を、国民の皆さまにわかりやすい形で「見える化」すべきという課題を共有させていただきました。消費税は全額社会保障に使うことになっていますので、増税するなら尚更、社会保障サービスの何にいくらかかっているかお知らせすることは、理解と納得をいただくためには当たり前のことだと思うのです。もちろん、それが無駄遣いの判断に使えるデータにもなってきます。

「財政の見える化」のニーズは高まりつつあります。

公明党からは、本年夏の参議院選挙で、公認会計士出身の若松かねしげさん(全国比例)、杉ひさたけさん(大阪選挙区)が予定候補となっています。力をあわせて公会計改革、財政再建に取り組んでまいります。