竹谷とし子です。9月5日~7日の十島村視察の報告の続きです。

鹿児島から宝島までの往復の船内では、村長はじめ村役場職員の方々とご一緒させていただきました。

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鹿児島から宝島までは13時間15分。たっぷりお話を伺いました。

村役場は鹿児島市内にあり、職員の方々は村営のフェリーとしまで鹿児島と7島を往復しながら仕事をされています。島には診療所はありますが常駐の医師はいません。急患があっても鹿児島からの防災ヘリは夜間は飛べず、自衛隊も命に関わる症状でない場合には飛んでもらえないなど医療面での大変な実情を伺いました。また、過去に死亡事故がおきた時には警察がおらず男性職員がご遺体をかついだことなど、陸つながりの町では考えられない仕事もお聞きしました。

人口約600人の村でも、7島ぶんの仕事があります。しかし、縦割りで仕事ができるほどの人数がいないため、お一人お一人が幅広い業務をカバーされていました。島で何か問題が起きたときには、「自分の担当ではない」などと言っていられないからだと思います。他にかわりはいないから自分でやるしかない、やれることを精一杯やっているというご姿勢が伝わってきました。

十島村では、Iターン、Uターンによる定住を推進しており、希望者に対しては住まいや仕事の紹介など村役場や島民が深く関わり支援しているそうです。職員の方からのお話の中で、新規就農を希望し、譲ってもらえる農地があり関係者の合意もとれていても、農地法のために売買手続が3~4ヶ月かかることが分かると、希望者が諦めてしまう場合もあるなど、せっかくの定住者を増やす機会を法律が邪魔をして島の振興を阻んでいる現実問題をお聞きしました。また、村営フェリーは島民割引がありますが、国の補助金を受けているため空きがあっても観光客には割り引きしたくてもできないそうです。200名乗船可能でこの日は140名程度が乗っており空きがありました。何人乗せても運行コストは大きく変わりませんから、オフシーズンは共同購入的にたくさん乗ると割引できるようにすれば、観光客の利便性が高まりツアーが組みやすくなって島の民宿もお客さんを呼べるかもしれません。国も一方では観光に力を入れるように村に言っているのですが、交通インフラが整わずそれも難しいのが現状です。

公明党では、離島の実情に合わない規制の問題に柔軟に対応できるように平成24年度末の離島振興法改正の中で、「離島特区制度」を設けることを提案していますが、その必要性の一端を今回の視察で確認してきました。

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トカラ富士。