LS-58解析のためLS-55-01を分解してみるのだ
本日はセイミツ工業製
LS-55-01を分解してみます。
理由はですね、
LS-58のスプリングがどれかと共通なのじゃないかと調べるためです。
単品部品でこのスプリングを購入することはできないため、
ほかのどれかと共通ならそれを狙って購入することが出来ます。
そうすれば安価で58仕様の56をつくることができます。
まあ誰でも考えそうなことですが
その部品の詳細データは公開されていませんので
憶測の域を出ないのです。
それでははじめます。
いつかの記事に書きましたが、
LS-55のシャフトはLS-56のものとあきらかに違います。
見た目で太さがちがうのが分かります。
形状が違うのもセイミツ工業ホムペで確認済み。
Eリングが56より大きいのではずすための工具がちがいますので注意。
おいらは自作の56用のヤツで少し押してズラし、
あとは曲がりドライバー改(先端加工済)
でなんとか引き抜きました。
先端を削って加工してあります。
Eリングが取れると外れます。
軸受けレスなのでシンプル構造です。
「ああ、見るからに56のより大きいな」
全バラにします。
それでは注目の
小さいほうが56です。
外形もハイトも違います。
同形状なら、動きが軽いとされている55スプリングと58が同一かもという可能性が
あったのですが、
あきらかに違いました。
シャフトとスプリングが少し余裕がありますが、
軸受架台(青色)の部分にスプリング受け的な要素が持たせてあり、
ぐらつかないように保持されています。
シャフトに56スプリングはすっきり通るのですが、
軸受け的な部分にはまらないので流用不可。
56や33などとは形状が違います。
もっとスプリング辺り(右半分)が細くなってます。
予断ですが、シャフトカバーを交換するときは
ここまでバラさないとできません。
レバーボールをはずしてもシャフトカバーは外れません。
根元側からじゃないと抜けないので
シャフトカバーをLS-58、40などのカラードに変えようと考えている方は
全バラにしないといけない覚悟はしといてくださいね。
7.3mmほどです。
・・・というわけで組み上げることにします。
55は無給油構造らしいのですが、
接触部はあるのでシャフトやスプリングなど気持ち程度にグリスアップしときました。
サブガイドや基板の向きなどを最初の写真と比較して間違いないか確認。
というわけでLS-55-01のスプリングは56には流用できないということが分かりました。
・・・
とここで終わってはせっかく最後まで読んでいただいたお客さまに
お土産がないので
LS-56-01のスプリング周りのパーツの大きさデータを記載します。
どうぞ参考にしてください。
LS-56-01のスプリング。
ハイトは16.3mm
外径が9.5mm
内径が8.9mm
これのスプリング受けが7.6mmです。
これと似たようなスプリングをどこかから手に入れられれば
自分専用にチューニングされたレバーができますね。
おいらは以前
LS-33のスプリングが使えるかもしれない
ということを書きましたが、
外国のサイト(shoryukenだったかな)
でこんなのを見つけました。
以下転載。
LS-33 spring will not fit inside an LS-56. I tried it. The LS-56 actuator is too small. I also tried to put a LS-33 actuator on LS-56-01. The LS33 actuator doesn't fit in the LS-56, It is too fat and hits the all the microswitches because It cannot go in all the way. Perhaps if you where to cut away the top part of the actuator it may work. Hmmmnnnn.
As for tightening your dead zone, you may want to try heat shrink tubing around the actuator.
rtdzign, Sep 8, 2010 #4
LS- 33のスプリングは、LS- 56の内部には適合しません。私はそれを試してみました。 LS- 56アクチュエータが小さすぎます。私もLS- 56- 01 LS- 33アクチュエータを置くことを試みた。 LS33のアクチュエータは、LS- 56に適合しない、それはあまりにも脂肪であり、それはすべての方法で行くことができないので、すべてのマイクロスイッチを打つ。あなたがどこにアクチュエータの上部を切り取る場合、おそらくそれが動作する可能性があります。 Hmmmnnnn。
あなたのデッドゾーンを締め付けるためのように、アクチュエータの周囲に熱収縮チューブを試してみてください。
rtdzign、2010年9月8日#4
グーグル翻訳にそのままつっこんだので
少し意味のわからない文章になってますがおそらく
LS-33のスプリングは56には使えないと書いてあるようにみえます。
サイトでシャフトの形状を見るかぎり同じように見えたのですが、
大きさが違うようですね。
もしかしたら普通に32その他のスプリングが使われているのかもしれませんし、
その辺は憶測の域を出ないままです。
わざわざスプリングだけスプリングレートを変えたものを発注したとも考えにくいような・・・
おいらはあるゲーセンでシューティング筐体に付いていたLS-56らしきレバーを
見てきましたが、
それはとてもふにゃふにゃで、
およそおいらの56や58とは別の感触でした。
おそらくただ単にスプリングがへたっているだけだと思いますが、
使い込むとあんな感じになるんだなあと思いました。
もし、LS-40が使われていた場合は外見ではおいらには見分けが付きませんがね。
ゲーセンのようなふにゃふにゃレバーがいい人は
56を58に変えたところでああいう感じにはなりませんので
わざわざ買い替えなくても56のスプリングをへたらせたほうがいいと思います。
どうやってへたらせるかって言いますと、
おいらはやってないですが、
縮めた状態で熱をかけてみたりしてはどうでしょうかね。
ちょっと検索してみると海外のサイトで
長いボルトにスプリングを通し、
ナットをかけて縮め、
その常態でライター等であぶってハイトを低くするやりかたが載ってました。
やはりやり方としてはこれみたいですね。
これはおいらの推測ですが、
レバーのスプリングは伸びる力によってレバーをニュートラルに戻そうとする力を発生しているので、
伸びようとする力を落とせばレバーは緩くなるはずです。
ですから、
自由長が短くなると、スペーサーによって押さえ込まれてる力が弱まることになり、
レバーの動きが緩くなるのではないでしょうか。
ですから、長年使い込まれたレバーはスプリングに縮み癖がついてしまい、
おそらく自由長(伸びたときの長さ)が短くなっていると思います。
これが1G状態でのスプリングとスペーサー。
スペーサーにはストッパーがついてるのでこれ以上入りません。
ここから下にくっつくまで押し下げられてレバーは組み上げられています。
1G状態でこれくらいまでスプリング自由長を縮めることができれば
これを人為的に作り出そうとすると
やはり、スプリングに縮み癖を作るというこのやり方は正しいと思います。
もし、スプリングがスペーサー内でギリギリ遊ばないくらい短いものだったとしたら
おそらくほとんど戻る力を失うんじゃないかと思います。
もしされる方はあまり極端なことはしないで
徐々にやってみてください。
これらの方法は、もし変になっても自己責任です。
海外の人の改造記事などを読んでいると、
あちらでは
三和レバーのスプリングをLS-33のものに変更し、
逆に、ニュートラル保持力を上げるつまり、
硬いレバーにしている人をよく見かけます。
三和レバーのスプリングとLS-33のものは形状的に合致するようで、
見た目にも20%ほどハイトも高いようです。
日本の人はLS-56の硬いレバーを軽くしようとする傾向が多い中、
なぜか海外では逆のものが多く見られますね。
腕力の差でしょうかねw
この理論を逆に利用すると、
へたったスプリングを戻すこともできるかもしれません。
スプリングを伸ばしてあげればいいんです。
しかし、おそらく
ノーマル以上に伸ばしたからといって結局縮めてセットするので
ノーマル以上に強まることはないのかなあと思います。
他にもいろいろなレバーのスプリングの画像が比較してありましたが、
おいらの考えたLS-56をLS-33のスプリングに変更というのはやはり無理っぽいです。
画像で見る限りでは56だけ特に内径が小さいです。
32も大きい内径です。
LS-33はスプリング受けがない為、
それごと移植してしまうことも不可能。
じゃあ、大きめのスプリング受け、つまりLS-32用を使うというのは
おそらくシャフトの太さがぜんぜん違うためグスグスになってしまうかもしれませんね。
上の英文で「アクチュエーターが~」って書かれていたのはこの辺りのことかもしれません。
スプリングサイズの比較画像が見たい方は
「LS-33 spring mod」
などと画像検索されてみてはどうでしょうか。
以上のような結果から
LS-56のスプリングに58以外の他のものは流用できない
というものが出ました。
まあ、おいらの考えなのでさだかではありませんがね(;~_~)