セイミツLS-56-01を分解し、グリスアップするの巻
本日は、
アーケードスティックの
レバーのメンテナンスです。
おいらの自作2号機「真2」のLS-56-01を分解して
グリアップしようと思います。
そもそもあまり使ってない上、
まだ一ヶ月ほどしかレバー購入から経っていませんが
単品部品もそろえていることですし、
一度ばらして様子をみてみようかなあなんて
そんな企画です。
一回もばらしてない奴がレバーだのスティックを語るな
なんて言われそうですしね。
というわけで始まります。
そもそもレバーのメンテや分解は
おいらがわざわざ書かなくても
他の先駆者の方がサイトに書いておられたり、
youtubeに分解動画などをあげておられるのですが
まあ、おいらの感じたこと
注意すべきことなどを記していこうと思います。
まず、セイミツレバーの分解はとっても簡単で、
ミニ四駆が作れるくらいの子供さんでもバラして組み上げられるくらいの
シンプル構造なんですが、
そうです。
特殊工具が必要になってきます。
これがまず敷居が高いポイントでしょうね。
おいらのスティックはLS-56-01と55-01なんで
両方ともEリングが付いています。
左のサブガイド付きのが55で、右が56です。
よく見るとEリングの大きさが違いますので、
同じ工具でははずせないでしょう。
そもそもグリスアップ不要な55をバラすことはないと思いますが・・・
定番のLS-32-01はCリングみたいなので少し違いますね。
ちなみにCリングのほうが取り外し何度は低いです。
スナップリングプライヤーとか、
細いものを穴に突っ込んで開けば簡単に開けますからね。
というわけでEリング仕様のLS-56には
「Eリングセッター」
ちなみにこれはおいらの自作アケステ専用Eリングセッターです。
このようなものがないとレバーシャフトが分解できないので
基本的にグリスアップや軸受け、スペーサーなどの交換ができません。
これは「Eリング」という特殊ピンを外す時&取り付けるときに必要になります。
おいらは余ってた3mmアクリル板を加工してアケステようにワンオフで作りました。
ラジコン用のタミヤのEリングセッターを参考にしました。
こちらは600円程度で買えますが、
サイズ的にジャストじゃないと、この手のものは使えないので
購入されるのであればサイズに気をつけて購入してください。
*タミヤさんのセッターがアケステのシャフトに使えるかは
未確認です。
これをどう使うかはあとで紹介いたしますので、
順を追って作業説明にいきたいと思います。
じゃあばらします。
最初にですが、
表側の軸受架台(黒い四角い土台)とMSベース(鉄板ベース)は
外す必要はありませんので
無駄な作業を省くため、つけたままでやります。
レバーのシャフトが邪魔になってビス外しが安定しないので
マスキングテープやビニールテープなど、
穴の空いたものを積み上げて、穴あきの作業台を作ることをおすすめします。
まず裏側のメインガイド(白いプラの四角い穴のやつ)を外します。
ちなみに真ん中のシャフトの上についてるのがEリングです。
メインガイドはビス四本で留まっているのでドライバーの2番でサクっと回してください。
するとメインガイドが外れて、
さらに基板とマイクロスイッチが外れます。
LS-56-01などの01という基板付きレバーは
基板とマイクロスイッチがくっついているので
おそらくマイクロスイッチだけの交換は容易ではないようです。
基板にマイクロスイッチの脚が半田付けしてあります。
よって取り外す時は基板&マイクロスイッチ4個がアッセンブリーで
ごっそり外れます。
マイクロスイッチ基板を外すと
次はいよいよシャフトの分解です。
ここで問題のEリングの登場です。
ここさえクリアできれば分解はできます。
最初にEリングとスペーサー(白い筒)の間に爪楊枝でも差し込んで
空間を作ってください。
スペーサーはスプリングを押し下げると空間ができます。
そうすることでEリングにうまくセッターが当たるようにします。
↑画像は大きめにアップしました。
先ほど紹介した、自作Eリングセッターを使います。
ただEリングを押し出すだけですが、
シャフトの逃げの為の溝を現物合わせで作らないと
うまく外せないと思います。
Eリングは結構硬いのでそれなりに力が要ります。
もちろん、
上の画像は分かり易くするための写真ですので
実際の作業はテーブルなどに押し付けて力を加えられる状態でやってください。
そして、
Eリングが外れるとそのままどこかへすっ飛んでいって、
無くなってしまうものと最初から考えて、
吹っ飛ばないように袋の中で作業するとか、
Eリングにテープでも付けて大きくしておくとかしておいてください。
おいらは爪楊枝を挟んでいたこともあり、
Eリングが半分外れた時点で止まったので、
後はラジペンなどで引き抜きました。
隙間に精密ドライバーでもつっこんでもいいです。
とにかく、
Eリングのロック山を越えればするっと外れます。
ここがレバー分解の山場なんで
がんばってなんとかやってください。
やってみると、不安定な作業なので力の加え方などが難しいですが
器用な方ならすぐ外せます。
Eリングが外れたら、
スペーサーと、その中のスプリングが外れます。
あくまでLS-56-01のパーツ色です。
Eリングさえ外せればシャフト抜くだけなんですから
簡単です。
架台の裏側です。
シャフト周りにグリスが付いてます。
この中心の黒丸部分に赤いスプリング受けが当たります。
赤いスプリング受けと水色の軸受けで
架台をはさんで可動しています。
上のイメージ図を参照してください。
架台の軸受けが当たる部分です。
ここにグリスが付いています。
溝に残るくらいデフォルトみたいですね。
一度、全てのグリスを拭き取って
新しいグリスを塗りましょうか。
一度拭き取るのはゴミや、プラの粉などが出ていた場合、
それを除去するためです。
機械部品は「アタリ」が付くまでに多少の削れカスなどが出易いですから。
これを持っているやつはかなりのマニアです。
本気度が感じられます。
これを手に入れられるかってとこが
レバーメンテの敷居の高さを物語っていますね。
指に付けて溝が埋まるくらいにさらっと塗ります。
まあムシ刺され薬塗るより多めくらいかな。
そして、
スプリング受けに塗れば架台の裏に接触するので
同じことと思います。
おいらはシャフトと、
スプリングにも微量塗布しておきました。
まあ、動く&接触するとこなんで悪くはないでしょう。
あと、
メインガイドとスペーサーの接触する部分も必須かと思います。
ここはかなり擦れたりする部分です。
どなたかのサイトで見させてもらいましたが、
スペーサーがえぐれて細くなってる写真を見たことがあります。
ですが、あまりヘンなところに塗ると挙動がおかしくなるかもしれませんし、
あくまで適材適所で適量を遵守してください。
↑なぜかすごく難しい言葉を使いたがるw
で、
あとは組み上げて完成です。
Eリングは逆の要領で押し込んでください。
つけるほうは簡単です。
レバーパッキンを持ち上げてみて
こんな感じのグリス量でよかったと思います。
最初より若干多めなのは本人の性格の問題です。
そろそろまとめですが、
おいらはあくまで見よう見真似でやっているので
これが正しいメンテとは限りませんが、
およそ
こんな感じでいいんじゃないかなと思います。
軸受けもスプリング受けもいくつか予備部品を持っていますが、
これを交換しなければならないほど、
アケステを使い込むことはないだろうなあ、
なんておもったり(;~_~)
しています。
P.S.
ぶっちゃけメンテナンスなんてするくらいなら
最初から予備のレバーに変えてしまったほうが、
よっぽど経済的です。
たくさんのレバーをメンテしたりばらしたりするような
そういうものでないと元がとれませんね。
信越グリスだって高いですし、
Eリングセッターだって簡単に作れるもんではないですしね。
おいらの場合はメンテナンス=アケステプレイなんですがね(;~_~)