テレビとゲームの遅延 | t-speedブログ

テレビとゲームの遅延

みなさんテレビにゲームをつないでいますか?


「ゲームなんかやらねーよw」

と言われる方はご退室くださいませm(_ _ )m


昔ながらのブラウン管テレビ(地デジとかじゃなくて分厚いヤツ)を

使われている方はいいのですが、


実は、最新の薄型液晶テレビ、プラズマテレビなど

ハイスペック&ハイデフテレビほど


「遅延(ちえん)」

というものがついてまわるそうです。

じゃあこの遅延というものはどういうものなんでしょうか。


先に言っておきますが、

おいらはテレビメーカー、家電メーカー、電器屋さんではありませんので

まちがっていることもあることをご了承ください。

あくまで一個人のブログにすぎないということを。


さて、

この「遅延」というものは

とくにゲームをプレイするときに顕著に表れます。

ゲームは常に信号がコントローラーにより入力され続けているからですね。


簡単に言えば、


「Aボタンを押したときに、すぐにキャラがジャンプするか」

こういうことです。

「遅延」があるものはAボタンを押しても一瞬遅れてジャンプします。

遅れ具合はテレビによります。

遅れるといっても0.1秒、0.05秒の世界です。

でもゲームにもよりますが、


0.1秒の遅れなんて死活問題なのです。

0.1秒というのは最近のゲームでいうところの6フレーム相当に値します。

最近のゲームは1/60秒が1コマで動いています。

つまり1秒間に60枚の画像がパラパラ漫画しています。


ちなみにDVD映画も同じ、秒間60コマです。

ですが映画のフィルムは24コマなので足りない分は

同じ画像を連続して入れているそうです。

そして地上デジタル放送は30コマです。


例として1~5までの連続する画像があったとします。

■フィルム

1--2--3--4--5


■DVD

112223344455


こんな感じですかね、分かりにくいかもw

ちなみに、もちろん両者とも同じ時間でこれらを表示します。

このようにたくさんの画像を使うことでより滑らかに見えるようですね。

最近のテレビでは地上デジタル放送の30コマを

120コマや240コマにアップコンバートしてより滑らかさの高い映像にする

技術が導入されてきていますね。

SONYのブラビアの矢沢永吉さんのCMがおなじみですね。


えーと、

だいぶ脱線しましたがおいらが何を言いたいかって言うと

こういう高密度な映像を生み出すエンジンが、


逆に、映像の遅延につながっていると言うことです。

テレビには高画質に再生するために

メーカー独自のエンジンというやつが搭載され

それを介して映像は映し出されます。


その動作が高速なものならよいのですが、

それでも

コンマゼロ何秒かの「遅延」が発生してしまうわけです。


「はあ?遅延なんてねーよwおまえのテレビはどんだけボロいんだww」

なんて言わないでください。

普通にテレビ番組やDVDを観ている分には全く感じないでしょうね。

なぜなら

再生の頭が一瞬遅れて、

後はその同じペースでずっと最後まで遅れているようなものなのですから

絶対に分かりません!


よし、ここらで「ゲーム」のほうに戻しますよ。

ゲームはコントローラーを介してその都度、信号を送り、

それをテレビがエンジンを通して画面に映しているので

コントローラーを動かす度に遅延スタートというわけですね。

このあたりの表現に語弊(ごへい)があるかもしれませんが

まあ、素人のブログなので勘弁してくださいm(_ _ )m


そしてロールプレイングゲームのように

コントローラープレイの忙しくないものは「遅延」を感じられないでしょうね。

顕著に出るのは・・・

画面に動くものがあって、それを瞬間に捕らえるようなゲームです。


たとえば、コップに水が溜まっていくゲームで(なにそれw)

ギリギリ満タンのところでストップするとクリアーだとします。

ギリギリのところでボタンを押すのがもちろんベストなのですが、

「遅延」のあるテレビの場合、

ギリギリでボタンを押しても、

一瞬遅れているので水はあふれてしまいます(´・ω・`)


まあ、これが遅延が及ぼすゲームへの悪影響ですね。

影響が出易いのはおいらがよくやるような


「格闘ゲーム」や「シューティングゲーム」だそうです。


おいらは昔から(中学のときから)「スト2」というゲームをやってきて、

ココ最近、再びこれの復刻版に手を出したのですが、

そのときから


「あれ、なんかタイミングが合わないな」

「ハード(ゲーム機)が昔と違うからだろうか」

となんとなく思っていました。


昔なら簡単に見切って飛び越せるはずの攻撃が

ギリギリまでひき付けて飛び越そうとすると当たってしまいます。


まあ、それほど気になるレベルじゃないからこんなものだろうと

気にしないようにしていたのですが、

インターネットでたまたまみつけた


「遅延」

というものについて調べているうちに


「ああ、これもしかして遅延してるんじゃねえの」

と確信に変わり始めました。

おいらは昔から感覚がするどいので

あれ?いつもと違うような・・・と感じることがあったならそれは

確実に違うことになっているわけで・・・


おいらのテレビは


日立 Wooo UT32-HV700

というヤツで、超薄型の32型液晶テレビです。

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ちなみにゲーム画面の幅が狭いようですが、

スト2の本来のアスペクト比に合わせるとこれが正しいのです。

アーケードの画面は縦が広いですからね。


それで「2ちゃんねる」で

おいらのテレビのスレッドを読んでいると、

遅延がひどいことが分かりました。


「ああ、やっぱり」

それで最近のテレビにはゲームに対する遅延を緩和する為に


「ゲームモード」

という設定があるようなのです。

これを設定すると

その入力端子からのものは、

映像エンジンをバイパスして(迂回して)

ダイレクトに出力されるため、遅延を緩和することができるそうです。

*ちなみに「ゲームモード」と「n倍速液晶」は相対関係にあり、

ゲームモードにすると倍速液晶のテレビだった場合、倍速は解除されます。

倍速自体が遅延の原因になるからです。

おいらのやつにはついてないだろうと思って、

他の手段を模索していると


ついてましたw

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プレステ2はHDMI端子ありませんのでね。

コレを設定するとよくなるらしいのでやってみました。


すると、


だいぶよくなりました^^
もうほとんど気にならなくなりましたね。


今までが「遅延」を感じるレベルでやっていたので

それが緩和されたくらいで、

アーケードの本物とくらべると多少は遅れているのでしょうが。

*最近のアーケードは液晶モニターなので最低でも性質上、1Fの遅延はあるそうです。


調べてみると

おいらのやつは


通常時(ゲームモードoff)6フレーム
ゲームモードon時 4フレーム

遅延しているそうです。

ONしても日立のUTは4フレ遅れてるのか・・・

平均的に国産の有名メーカーは2か3フレ遅延です。

パナソニックのビエラは1フレ遅れで、優秀みたいですね。


その証拠にゲームモードに設定し、

2F(0.033sec)程かせいでみると・・・


飛び込み打点が高すぎw


昇竜拳で引きつけられてなくて相打ちにw


なんて、

遅延慣れしてしまったせいか

タイミングが早めにズレてしまっていますww

気持ち的には、時間にして


0.05秒くらいは改善されたのではないかと思います。


*実際には改善されたのは0.033秒でした。

元々は、0.1秒遅れていて

改善後は0.066秒遅れです。


「ちょwたったそんだけのズレかww」

なんて言われるかもしれませんが、

これは格闘ゲームでは致命傷に値しますね。

人間の感覚というものはこの0.033秒の違いが分かるって凄いものです。


おいらのテレビは格闘ゲームには向いてないのが分かりましたが、

まあ、それでも環境は確実にいい方向に改善されたのでよかったと思います^^


皆さんも新型テレビでゲームをされる方は

設定を確認されてみてはいかがでしょうか。

ぜったいに効果はあります。