F1第17戦アゼルバイジャンGP。
昨日の51周の決勝は、ガスリーが予選中のエンジンへの燃料流量規定違反で予選失格。最後尾の18番グリッドスタートに。
またハミルトンとオコンがPU交換でピットレーンスタートとなります。

スタートタイヤはMが主流。
アルボン、リカルド、ノリス、周、ガスリー、オコンの6人がHタイヤを装着しました。

スタートはやはりピアストリがあまり良くなく、ルクレールは楽にトップをキープ。
その後のコーナーでピアストリは2番手を守り、ペレスがサインツの前へ出て、フェルスタッペンも5番手へ上がります。6番手以下はラッセル、アロンソ、コラピント、アルボン、ベアマンの順。また角田とストロールの接触があり、サイドポンツーンを破損した角田はペースが上がらず後々リタイアとなりました。

ルクレールとピアストリの差は5周目辺りで1秒を切っていましたが、Mタイヤでは意外と離れていく展開。
そして11周目に入るところでコラピントがHタイヤに交換。これを機にMタイヤ勢のタイヤ交換が続々と行われていきます。
上位勢では13周目に入るところでフェルスタッペンとラッセル、そしてハミルトンがタイヤ交換を実施。
その後、ペレス、ピアストリ、ルクレール、サインツの順でタイヤ交換が行われ、実質の順位に変動はありませんでしたが、最大6秒まで開いていたルクレールとピアストリの差が縮まりました。

そして20周目のT1でピアストリがルクレールのインを突きオーバーテイク。距離があったため、ルクレールは少し警戒不足だったでしょうか。
ここからはピアストリ、ルクレール、ペレスの3台が1秒程度の差で連なるレースが続いていき、時々ルクレールがピアストリに仕掛けますが、ピアストリが上手くインに入れさせない走りを見せます。

少し後方では4番手サインツを挟み、Hタイヤスタートでピットイン前のアルボンとノリス、それに続いてフェルスタッペン、少し離れてラッセルが走っていましたが、32周目に入るところでアルボンがピットに入ると詰まっていたノリスのペースが上がります。それまでは実質10番手ぐらいかと思われたノリスですが、38周目に入るところでMタイヤに交換すると、ラッセルにオーバーテイクされたフェルスタッペンの後ろの7番手でピットアウトとなります。

レース終盤の注目は、ピアストリ、ルクレール、ペレスの3台のトップ争いと、10数秒差のあったフェルスタッペンとノリスの6位争い。序盤の印象からルクレールがピアストリを抜くのは時間の問題と思っていましたが、残り4周で先にペースダウンしたのはルクレール。またファステストを記録しながらもノリスがフェルスタッペンを抜くのは流石にムリと思っていましたが、49周目のT1でノリスがフェルスタッペンをオーバーテイク。
そしてここからが忙しく、50周目のT1でペレスがルクレールに並び前に出ましたが、ルクレールはインを譲らずペレスは失速。その隙を突きサインツがペレスをオーバーテイク。そのままサインツはルクレールにも並び掛け、これが行き過ぎだったでしょうか。T2で外のサインツは失速し、ペレスが並びかけます。そして次のストレートでサインツのリアタイヤとペレスのフロントタイヤが接触し、2台が絡んでウォールにクラッシュ。フェルスタッペンはファステストラップ狙いのSタイヤに履き替えますが、VSC発動でチェッカーとなりアタックできず。

結果はピアストリが文句なしの優勝。
勝てるレースだった気がしますがルクレールが2位、ラッセルが3位の表彰台。
4位にノリス、5位フェルスタッペンとなり、6位以下はアロンソ、アルボン、初入賞のコラピント、ハミルトン、ベアマンの順。

これでコンストラクターズポイントはマクラーレンがレッドブルを逆転し20ポイント差。
予選終了時には広がると思われたフェルスタッペンとノリスの差も、2ポイント縮まり残り7戦で59ポイント差。
そしてベアマンはデビューから2戦、異なるチームでの入賞という記録をつくりました。

[写真は、O.ピアストリ (https://www.mclaren.com/ より)]