F1第12戦イギリスGPの決勝は、午前中が雨だったというシルバーストーン。
52周のレースは、路面はドライですが、予想できない空模様の下、始まることとなりました。

スタートタイヤはほとんどがMを装着し、周とオコンがS、ピットレーンスタートのペレスがH。
フォーメーションラップでガスリーがギアボックストラブルによりピットインしリタイアとなります。

そしてスタートは甲乙なく見えましたが、その後のポジション取りでハミルトンに引っかかったノリスの前へフェルスタッペンが浮上。オープニングラップはラッセルを先頭にハミルトン、フェルスタッペン、ノリス、ピアストリ、サインツ、ストロール、ルクレール、ヒュルケンベルグ、アロンソの順となります。

15周目辺りから少量の雨が落ち始めると、ノリスとピアストリがフェルスタッペンをオーバーテイク。
18周目にはハミルトンがラッセルをオーバーテイクし、その後そろってコースアウトすると、ラッセルはノリスの後ろに下がることに。
更にこのコンディションではマクラーレン勢が速く、メルセデス勢をかわしてノリス、ピアストリが1-2体制を構築。
一方でルクレールやペレスがIMタイヤに交換しますが、雨量は増えずに失敗に終わりました。

ノリスを先頭にピアストリ、ハミルトン、ラッセル、フェルスタッペン、サインツ、ヒュルケンベルグ、アロンソ、ストロール、角田の順でレース後半に突入すると、また弱いながらも2回目の降雨。
今度は降り続けることが予想されたため、27周目に入るところでフェルスタッペン、サインツ、ヒュルケンベルグらがIMタイヤに交換。結果的にはこのタイミングがベストで、次の周にノリスをはじめとするほとんどのドライバーがピットに入り、ピアストリは更に1周遅れてピットイン。これでノリスを先頭にハミルトン、フェルスタッペン、ラッセル、サインツ、ピアストリ、ヒュルケン、ストロール、アロンソ、角田という並びになりました。

34周目にラッセルがマシントラブルでリタイアに。
そしてレース終盤に向け、スリックタイヤへの交換が始まります。
ハミルトン、フェルスタッペン、ピアストリに対し、1周遅れてピットに入ったノリスやサインツ。これでハミルトンが逆転の先頭に立ち、ノリス、フェルスタッペン、ピアストリ、サインツ、ヒュルケンベルグ、ストロール、アロンソ、角田、アルボンの順となりました。

ここからチェッカーに向け、ハミルトンとノリスの優勝争いになるかと思いましたが、むしろノリスとフェルスタッペンの差が縮まり、48周目にフェルスタッペンがノリスをオーバーテイク。
最終結果はホームグランプリのハミルトンが逃げ切り、21年のサウジアラビアGP以来の優勝。
フェルスタッペンが約1.5秒差にまで迫り2位。ノリスが3位表彰台。
4位にピアストリ、5位サインツがファステストラップを記録し、ヒュルケンベルグが2週連続の6位。
以下ストロール、アロンソ、アルボン、角田の順となりました。

[写真は、L.ハミルトン (https://www.mercedesamgf1.com/ より)]