先週末は伝統のF1第8戦モナコGP。
予選後に、ハースの2台はDRSの規定違反で失格となっていたのですね。
78周の決勝はヒュルケンベルグが19番グリッド、マグヌッセンが20番手スタートとなりました。

スタートタイヤは半々に分かれ、ポールのルクレールらはMを選びますが、5番手からのラッセル、フェルスタッペン、ハミルトンや、ガスリー、オコン、ストロール、アロンソ、サージェント、ペレス、ボッタス、そしてマグヌッセンがHタイヤを選択します。

スタートが切られると、T1でサインツとピアストリが軽く接触。サインツの左前がパンクしたか、カジノ前でブレーキをロックし大きく後退。
またペレスとマグヌッセンが絡み激しいクラッシュとなり、ヒュルケンベルグも巻き込まれることに。3台はリタイアとなりレースは赤旗中段。
更にトンネル手前ではガスリーとオコンが接触し、ガスリーのタイヤに乗り上げたオコンもリタイアとなりました。

3周目からの再スタートは、リタイアした4台が抜けたのとストロールとリカルドが入れ替わった以外は予選グリッドの順。
そして装着タイヤは、サージェント以外皆スタートとは逆のタイヤを選んできました。
マグヌッセンとオコンの抜けた再スタートは非常にクリーン。アロンソがリカルドの前に出ましたが、基本的にもうタイヤ交換は行わない考えの超スローペースなレースが進んでいきました。

少々おもしろかったのがMタイヤの11番手ストロール、12番手アロンソのアストンマーティン。
アロンソが後ろを抑えてストロールのタイヤ交換に必要なギャップを築き、43周目に入るところでストロールはHタイヤに交換。
ストロールは順位を落とすことなく、作戦は成功したように見えました。
ところがストロールはウォールにヒットしてタイヤがパンク。アストンマーティンの作戦は台無しに。

角田も大きくスピードを抑えていたようで、フリーストップを得られることとなったハミルトン、次の周にはフェルスタッペンがHタイヤに交換。ラッセルがタイヤ交換の機会を失い、タイヤの新しいフェルスタッペンが迫る展開となりましたが、モナコのコースは抜けないコース。

ということで、最終結果はルクレールのポール・トゥ・ウィンで念願のモナコ初優勝。
ピアストリが2位で今シーズン初の表彰台に上がり、3位サインツ、4位ノリス。
5位以下はラッセル、フェルスタッペン、ハミルトンと続き、角田が8位。9位アルボンと10位ガスリーは今シーズン初のポイント獲得。

抜けないモナコはピット作業の争いが大きなカギとなる可能性があったのですが、それもない70回目のモナコGPでした。

[写真は、C.ルクレール (https://www.ferrari.com/ より)]