梅は咲いたか桜はまだかいな
春めいた陽気になってきました。やはりこの唄を、口ずさんでしまいます。
「梅は咲いたか」
〽梅は咲いたか 桜はまだかいな 柳やなよなよ風しだい 山吹や浮気で 色ばっかりしょんがいな (俗曲「しょんがえ節」が元 明治五年ごろ)
もともとは花柳界の女性を春の花になぞらえて、とありますが、現在では、それを頭に入れつつも春を待つ雰囲気を味わうということでしょう。前半の「桜はまだかいな」をきかせて、「山吹や浮気で」でくだけて「しょんがいな」と置きます。
小唄備忘録―その26「梅は咲いたか」(63秒)
◎試聴=http://www.youtube.com/watch?v=1DR4qfpQ8hs
替歌はいろいろありますが、有名なものに、「柳橋から 小舟で急がせ 舟はゆらゆら 波しだい 舟から上がって 土手八丁 吉原へご案内」があります。
また「呉服大丸 山本にお茶かいな 油名代は下むらか 鰹節やにんべん だしばっかり しょんがいな」というのもあります。