本来は映画評的なものを書きたいのだが、最近はあまり映画も見れておらず、感想も書けない。
なので、今回は最近読んで衝撃を受けた本について書いてみよう。
それは、ドラマ化もされた超有名小説「教場」シリーズの短編集だ。多分5作目?、分からん。
確か、1、2作目は読んでそれなりに面白かった記憶があって、たまたまブックオフ(何か最近やらかしたよね?)で見かけ、しかも200円セールだったので買って読んでみた。
教場シリーズ。警察学校での鬼教官ぶりで一世を風靡した隻眼、イケオジのスーパーミドル、木村拓哉こと風間公親先生がその慧眼ぶりを実際の殺人現場の現場教官として遺憾なく発揮し、さらに彼の下に就いた新人刑事さんたちにパワハラの限りを尽くす、そんな物語だ。
嘘っす。風間さんの言動が以外と常識人的で逆に少し親近感が沸いたっす。
だが、しかし、小説そのものもの感想を言わせて頂ければ、一言、
しっちゃか、めっちゃか
だった。
注)ここからネタばれ、さらに悪口ともいえること入ります、悪しからず。
とにかく、扱った事件が全てカオスだったな、まともな事件は一つも無かったんじゃないかな。
登場人物がみんな真剣で小説全体が醸し出すシリアスな雰囲気と相まってもはや、笑ってはいけないシリーズに近い感じだった。
長岡さんどうしたのかなぁ、きっとこの先生は短編にあまり向いてないんじゃないのかなぁ。とさえ、思ってしまった。
私は、一度も見たこと無いのだが、確かドラマ版も内容で酷評されていたような、、、トリックがお粗末とか何かそんな理由で。
(車のGPS機能を使って、その車の経路図から犯人の名前を伝えたとか、そんな感じ。)
ともかく、小説版もそんなレベルのクオリティだった。
もはやあまり覚えてないのだが、
① 妊婦が殺人現場で出産して、その体型の変化から容疑者から外れる
(いや、妊婦さん馬鹿にし過ぎでしょ)
とか、
② 刺された傷口から胃カメラが落ちて、そこに犯人の姿が記録される
(いや、奇跡にもほどがあるでしょ)
とか、
③ 何かよく分からない地名の名前違いトリック
(いや、砂の器か)
とか、とか、とにかくそんな感じで全話突き進む。
もし自分が担当編集者なら、
「いや、先生、ちょっと。妊婦さんが殺人現場で出産した直後に証拠隠滅にいろいろ動き回るのは、ちょっと無理筋では、、、」
「お腹をナイフで刺して、万が一内臓が外に出ることはあっても、さらに内容物までは出てこないのでは、、、(;´▽`A``」
って感じで絶対に書き直してもらうな。絶対に。
これでゴーサインを出した出版社にもかなりの責任があると思う。
と、ここまで書き連ね、個人的なタイムリミットになったので、この辺で急遽締めやす。
風間さんに幸あれーーーー