クリスマスイブ
娘はバイトに出かけて行きました。
バイト先は、大型ショッピングモールにあるお店なので、かなりの混雑が予想されます。
「 じゃあね !」と、ニコニコしながら出かける娘。
前に「バイトは大ごと」という記事に書いてから、1か月。 こちら→☆☆☆
あの時からみたら、ウソの様な変化ですが、
あれだけ悩んでいたのに、きっかけがあるとコロッと気持ちが変わるパターンは、うちの娘にはよくあることですが、
元はといえばこれも、不登校の子どもを持つお母さんたちと話していてよく話に出る、子どもの思考の傾向に関係していると感じたので、ちょっと書いてみたいと思います。
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不登校の子どもを持つお母さんの話に良く出てくるのが
「うちの子は、自分で自分のハードルをめちゃくちゃ上げて苦しんでいる」
という言葉です。
うちの娘も、その傾向が非常にあります。
中学生の頃、少しずつ学校に行ける様になった時も
娘自身は「自分はもっとできるのに!」
「こんな中途半端な成績じゃ、私は嫌だ!」と思い
その結果、体調は良くなっていても、学校に行きにくい状況が続いていました。
クラスの中には、元気で毎日学校に行っていても、勉強の成績が悪い子もたくさんいます。
そういう子ほど意外と、成績など全く気にすることもなく、のびのびと学校生活を楽しんでいたりするのものです。
娘と同じ小学校から受験して入った仲の良い子も、先生に叱られても右から左に聞き流せる「鉄のハート」の持ち主でした。
娘にはよく
「 鉄のハートの○○ちゃんを見習ったら?!」
「100点を目指しても、結局学校に行けなかったら0点と同じになっちゃう。平均30点だって、いいんだよ !」とよく言ったものでした。
理想を高く持つことは、自分を成長させるためには良いことでもあります。
けれど、逆に「そこに届かない自分はダメ」と思ってしまうのであれば、
それは厄介な思考のクセでもあります。
… … …
・大学に入って人生で初めてバイトを始め、ハンバーガーレストランのキッチンの仕事についた。
・中学高校時代は体調が悪い時期が長く、疲れやすい体質もあり、
学校以外の時間はほとんど寝ていたため、生活の中での体験が少ない。
家での手伝いも、大学に入ってからやっとするようになって来たところ。
・パンケーキを鉄板で焼いたりハンバーグを火が上がるグリルで焼いたりする作業は、誰でもすぐに上手くできるとは限らない。
これだけの条件を考えてみても、「慣れるのにしばらくはかかるだろう」と思うのが普通です。
しかし娘は、バイトを始めて間もないうちから「自分は仕事がこなせない」と悲観
そのため、精神的に負のスパイラルに突入してしまったのです!!
週末にバイトが入っていたら、その1週間のほとんどを、次のバイトのことを考えて憂鬱なまま過ごす
↓
バイトが憂鬱だから、あまり回数を入れたくない
↓
すると余計に間隔が空いてしまい、なかなか慣れない
↓
たまに入ったバイトでパニック
↓
バイトが辛くなる
…そんな感じでグルグル グルグル
そして、11月の終わりに
ついに「バイトを辞める!」という決心をしたのでした。
ただでさえ、これから年末年始にかけて、混雑が予想されるお店。
しかし、自分が思う様に仕事ができないことは、娘にとっては苦痛でしかなく、
あえてその時期に辞めると、意を決して店長に伝えました
しかし結局、その時はすぐに辞めることは許されず、仕方なく12月末までは続けることになりました。
「あ〜ぁ 😢 辞める気マンマンだったのに。
結局、12月いっぱいやることになっちゃった 😢」と、
その時はとても残念そうに言っていました。
しかし、
そこからが笑えます 。
「辞めるって言ったら急に肩の力が抜けて、怖いものがなくなった」というのです。
「そしたら、今まで忙しくて頭が真っ白になることがよくあったのにならなくなって、
なんだか仕事がうまく回せるようになっちゃった(笑)」
「周りの人が優しくなった(笑)
もともと良い人ばっかりだったから、余計居心地が良くなった。」
しかも、
「ものすごい注文の量で、クリスマスバージョンのめんどくさいパンケーキを“無”になって作ってたら、
“お前のその無の感じ、すげーなぁ”って、一番恐れてたエリアマネージャーに褒められちゃった(笑)」
そして結局、バイトが楽しくなってきた 😁✨ … のだそうです
私にしてみれば、
なんだよそれ !!
だから言ったじゃん! という感じ。
しかし、娘が自分で上げたハードルはとてつもなく高く、メソメソ涙を流す日々。
しかし、何かの拍子に
「 まいっか 」となれば、
「今の場所、最高 !!!」と、コロッと変わるのも、娘にはよくあること。
「そういえば、小学校の吹奏楽でフルート始めた時、なかなか上手くならなくて、めちゃくちゃ落ち込んでて…
でも結局、パートリーダーになる所までいったんだよね〜。」
「今年の大学受験の時もそうだった」 と思い出していました。
娘も自分で言ってます。
「私って、めんどくさい性格だね (笑) 」と
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お母さんたちと話していると良く出て来る
学校に行けなくなってしまったお子さん多い思考のパターン
↓↓
子ども自身は、自己肯定感もしっかりある。
自分に優れた能力があることも認識している。
しかし、その能力が発揮できるまでの期間につまずいたりすると、必要以上に反省したり、落ち込んだりする。
周りからも期待されていると思い、それに答えられない自分を否定的に見てしまう。
親は親で、そんな“ いい子 “ が失敗することをとても怖がっていたりします。
意外に
何とか上手く行くように頑張っていた時は、どうにもならなかったのに
「周りの人から、どんな風に思われてもいいや!」と割り切ったときに、急に事態が変わる。
開き直ったことで、目の前に置いていた高いハードルがなくなった。
自分の思考のクセを超えたということはよくあることです。
今回のバイトの件では、
またひとつ自分の壁を壊して強くなる事が出来た娘でした。
皆さま、良いクリスマスをお過ごし下さい。