1,000mを超える日 ② | NIGHT HAWK FLIGHT★彡

NIGHT HAWK FLIGHT★彡

テーマ別に見てもらえると
わかりやすいかもしれません

 NIGHT HAWK→自分の想い、日常
 RHODSE WALK→愛猫ローズの日記
 SONIC VEIL→音楽への想い
 時の消える時→詩集、BELAVIS
 THUNDERBOLT Ex→バンドのこと


御岳山を語るうえで外せない場所


それが、奥の院


御嶽神社境内で1時間ほど休み、次は奥の院へ向かいます。


こちらは今回歩く御岳山のマップ

以前奥多摩に行った時、ビジターセンターで貰ったものをコピーして持参しました。
本格登山する際には、もっとちゃんとした地図が必要となりますが、これでも非常に分かりやすく、頼りになります。


こちらがいわゆる、御岳山の見所ですね。
オレンジのラインが、今回歩いてみた行程です。


時刻は12時、いざ!奥の院へ向け、出発!


御嶽神社境内を降りた所からすぐ、奥の院・鍋割山・大岳山方面への登山道に入れます。

まもなく、神苑の森入口、天狗の腰掛け杉が見えてきました。


こちら、写真からもなんとなく伝わるかなと思うのだけど…人が足を踏み入れてよい場所なのか、一瞬、躊躇するほどの雰囲気を感じました。

一礼して鳥居をくぐる


杉に囲まれた美しい山道

が、だんだん細くなる


だんだん・・・


だ・・・


どこー!道はどこー?!笑

正解は、真ん中に並んだ2本の木の間ですww

御嶽神社から奥の院までは距離にして1kmありません。標高差たかだか148m。
でも甘かった…
奥の院までの道のりは、もはや歩くというよりも「よじ登る」という表現がふさわしい。
根っこに手をつき、身体を持ち上げないとつらい所もあるので、ここはグローブ必須と言ってもおかしくない登山道です。

一休みしようと立ち止まると、蜂がブンブン飛んで来るので止まるに止まれずww
まさに修行のような状況がしばらく続きます。

ちょっと普通に歩けるようになった小高い丘に、こんな石碑がありました。


書いてある文字がよく読めなくて「命」という字しかわからなかった…


道をふさぐ岩を乗り越え


木々を乗り越え

もはや何かの体内に入り込んでしまった気分ww

そして難関の鎖場


鎖に手をかけて一歩ずつ慎重に歩を進めます


鎖場の途中からの景色。
ちょっと和む


写真撮ってる場合じゃねーだろー!
という傾斜ww

鎖場が無事に終わり、ちょっと一息…ふぅ

と安心したのもつかの間、足下の感覚にゾッとしました


この足の下…土がない!

そう、木の根っこと、わずかな土や枯れ草で、かろうじて地面になっているだけ…

足の下には、いつ落ちるやも知れない、空間が広がってます。

一歩一歩…土を踏みしめる感覚を確認しながら…
それでも、ようやく頂上が近づいてきたような


そしてやっと一休み出来るとこを見つけました!


眺めも良い!


ここからほどなくして


奥の院入口に到着!

そして、そして!このお社を越えると…


奥の院峰 1,077m

自身初めての、単独自力登山、1,000m超え


奥の院にはこじんまりとした祠がありました


基準点ゲット!笑


ほどよい広さ、柔らかな日差し、そよぐ風
岩も点在しているので、ゆっくり座って休めます。


気持ち良い眺め


ヤマトタケルも、ここに座って景色を眺めていたんだろうか…

そう、実はこちらは、日本武尊(ヤマトタケル)を祀っています。
この下にあったお社は「男具那社」というそうで、ヤマトタケルの本名、ヤマトオグナから由来するようです。
奥の院峰という呼び方も、本来は「男具那ノ峰」
オグナノミネ→オクノインミネ、なのでしょうかね。

帰ってから調べたら、途中にあった石碑は「橘姫命の碑」だそうです。ヤマトタケルの奥様ですね。

東征してきたヤマトタケルは、本来この地にとっては「よそ者」であったわけですが、御嶽神社のおいぬさまに助けられ、腰をおろして安らいだのが奥の院、そんな物語があったのではないでしょうか。

街や公園などを歩いていると「ここ、何かいいね」って場所は誰しも感じるはずです。
御岳山について書かれている方の中にも、本当の意味での「御嶽」は、こちらじゃないのか?と言う方もいらっしゃいます。
ここは本当にそんな気のする特別な場所。

「山」という呼び方の無い山
憎しみも、恐れも、哀しみも…すべての感情を解き放たれた空間で、ただ、ただ、ここに立てた喜びを感じました。

ヤマトタケルとオトタチバナヒメ夫妻に見送られるように、次は鍋割山を目指します。


祠の裏手から岩場を下る


正直、登ってきた道なき道に比べると、大したことないように感じますが、そこは危険な下り、重心を低く保って慎重に下りてゆきます。


この辺りは、巻き道と言って、山頂をショートカットする道なんかもありますから注意しましょう。

15分ほどで鍋割山山頂に到着です


鍋割山山頂 1,084m

こんなものがありました


高山境界票

「票」じゃなくて「標」じゃね?
というツッコミは置いといて(笑)

ここから高山地帯突入ですよ、という境界なのだろうか…


頂上の様子はこんな感じ。

なんかねー、ここは奥の院と違って、なんかねー
山頂というより、ただの通り道みたいな感じしました。
鍋割山さん、ごめんなさいm(__)m

写真からでも感じると思うけど、奥の院より標高高いのに、全然雰囲気違うよね。
先ほど言った「ここ、何かいいよね」ってこういうことなんです。

しかし困ったな。本日の最高峰、こちらで昼食を取る予定だったのだが、ここではあまりにも…
おまけに蜂の襲来も凄かったので、鍋割山は文字通り通りすぎることにして、綾広の滝へ向かうことにしました。


鍋割山からの下りは、ゆるい坂が続きます。

大岳山か…

何かを振り払うかのように、僕は坂道を駆け下りて行った


分岐に気をつけながら、岩石園(ロックガーデン)を目指します。


そしてロックガーデン入口に到着


ここからは沢下りが楽しめます。
苔の生えた岩場が多いので、くれぐれも足下注意ですな。

さすがにこの辺りまで来ると、自分の脚もガタつきはじめました。


ロックガーデンを下り始めるとすぐ、左の崖下に滝らしき所が見えてきます


あ、あれが綾広の滝かな?


涼しげな風に誘われるように、僕は崖下へ吸い込まれていった



つづく