今日の午前中に主人の伯母の葬儀に参列してきました。

私の実家も主人の実家も仏式のお葬式なのですが、義母の実家は神式。

作法がよくわからず不安でそわそわしていた時に、もうずいぶん前に主人の祖母が亡くなった時も作法がわからず不安だった私に、今回亡くなった伯母が教えてくれて、「間違ったって大丈夫よウインク」といってくださったのを思い出しました。

もう教えてくれる伯母はいないのだと改めて思い知らされました。





神式の葬儀に参列して、不謹慎な言い方かもしれませんが、とても素敵なお式だと思いました。

神主様とお付きの方がお琴や太鼓や笙を演奏されたり、何度も参列者全員で起立して拝礼したり、会場の照明を落としてする儀式もあったり。

参列したみんなで作り上げるお式のようでした。





新鮮な儀式が多いのもそうですが、私が一番印象に残ったのは、故人の生まれた日から亡くなるまでを神主様が読み上げてくださるんです。

いわば故人のヒストリーを追っていくのです。

いつどこでどの両親から何人兄弟の何番目として生まれ、どこの学校へ通い、何の仕事に就いて、いつどんな両親の何番目の子供である伴侶と結婚し、それからどんな人生を送り、そしていつ亡くなったのか。

それをずーっと読み上げていくのです。

伯母の人生のや歩みだけでなく、人柄や趣味、家族が一番好きだった伯母の料理など、聞いていると会場が伯母の思い出でいっぱいになって、涙する方がたくさんいらっしゃいました。

私も少ないながらも伯母との思い出、伯母の茶目っ気のある笑顔が思い出されて、胸がいっぱいになりました。





伯父が喪主の挨拶をされました。

元々あまり口数の多い伯父ではありませんでした。

小柄な伯父が寂しさでいっそう小さく見え、その伯父から発せられる訥々とした言葉が、参列した私達の心に響きました。

感情をあまり口にするタイプではない伯父から、病気に勝てなかったことが悔しいという言葉が発せられた時、ご遺族のやりきれない想いを感じました。






最後のお別れの時。

まずは遺族の皆さんがお着物を棺に納められました👘

その時、主人の従姉妹にあたる娘さんが泣き崩れて立ち上がることができず、小学生のお子さんが頭をくっつけたり背中を擦ったりして一緒に泣いていました。

なんとか立ち上がって棺に着物を納め、伯母の顔を撫でながら「お母さん…お母さん…」と何度も囁くような声で語りかけていました。

他のお孫さんも、ご親戚の末っ子ちゃんと同じくらいの年頃の男の子も、みんなみんな号泣でした。





あぁ…伯母はこんなにも温かい人だったんだ…

そして感受性豊かだった伯母の優しいお人柄は、みんなに引き継がれているんだ…





改めて伯母がどんなに愛されていたか、どんなに愛情深い方だったのかを感じる葬儀でした。

私も何度も何度も涙が流れそうになりましたが、私のような付き合いの薄かった者が、ご遺族と同じように涙するのは失礼にあたると思い、終始ぐっとこらえていました。





今回主人の代理として私なんかが参列させていただくことに、ご迷惑ではないかと心配でしたが、参列させていただいて良かったと思いました。

たくさんの愛に溢れた、心に残るご葬儀でした。

最後に伯母の優しさに触れさせていただくことができたこと、その機会をいただけたことに感謝しています。




最期は苦しかったとお聞きしました。



お疲れ様でした
どうか安らかに…