【クスリ以外で試してみたい花粉症対策】鼻うがい | セルフメディUP 登録販売者が教たい自分に合った市販薬の選び方

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ドラッグストアの医薬品・日用雑貨をテレビCMや広告のイメージだけで選んでいませんか?かぜ薬ひとつ取っても配合成分はさまざま。商品選びはまず成分表示から!登録販売者が正しい選び方についてご紹介しています。

みなさん花粉症対策いろいろやっていると思いますが、


鼻うがいってやったことありますか?


「ガラガラガラ...ペッ」


のどのうがいは誰しも

かぜ予防などでやっていると思いますが、

鼻うがいはやったことがないという方も多いのではないでしょうか?


今回は、かぜ予防・花粉症対策などで使用される

鼻うがいについてご紹介致します。



鼻うがいとは


鼻の奥に入り込んだ雑菌や花粉を洗い流す


鼻から洗浄液を流し込み

口から吐き出すうがい方法です。



鼻の中に細菌やウイルス、花粉などが入り込むと

粘液が異物をからめ取って線毛の運動で

鼻水やたんとしてカラダの外に排出されます。


この線毛のはたらきが悪くなると

異物の侵入をゆるしてしまい、

かぜや花粉症になってしまいます。


そのため、鼻を洗浄しキレイに保つことで、

かぜや花粉症の予防になるのです。






市販の鼻うがいの成分


鼻うがい洗浄液で有名な小林製薬の

「ハナノア」に配合されている成分は



・精製水          水

・塩化ナトリウム      塩

・グリセリン        保湿剤

・香料

・ポリソルベート80     乳化剤

・ベンザルコニウム塩化物  殺菌消毒成分

・エデト酸ナトリウム    酸化防止剤



鼻うがいに必要な成分は「水と塩」です。


市販のものには加えて

保湿、殺菌消毒、酸化防止成分など含まれていますが、

基本的にのどのうがいと同じように

食塩水で鼻うがい洗浄液になります。



真水・水道水で鼻うがいしちゃダメ!!


鼻うがいは食塩水で行うと説明しました。


真水で鼻うがいをしてしまうと、

プールで鼻から水を飲んでしまった時のような

「ツーン」とした鼻の奥の痛みが出ます。


これは、体液と水の浸透圧の差によって起こる現象です。


「ツーン」とした痛みを防ぐには、

ヒトの体液と浸透圧が等しい食塩水で

鼻うがいすることが大事なのです。



家で作れるカンタン洗浄液


市販の鼻うがい洗浄液は

ちょっとお高いという方は

自分で作っちゃいましょう!!


材料


精製水 200ml  1本100円前後

塩   1.8g   家にあるやつでOK



これだけで作れちゃいます!!


ヒトの体液と同じ浸透圧の食塩水を作るには

0.9%の塩分濃度にする必要があります。



 水     濃度     食塩

200ml X 0.9 ÷ 100 = 1.8g



なんか小学校の理科を思い出しますね(=⌒▽⌒=)


ちなみに「ハナノア」は1回20ml使用するそうなので、

200mlだと10回分になります。


朝・帰宅後・就寝前と1日3回使用すれば

1回作ると3日は使えますね!


逆に、自作の洗浄液は市販品のように

酸化防止剤など入っていないただの食塩水なので、

できるだけ早く使い切りましょう!



鼻うがいは、のどうがいより

ちょっとやり方が難しいかもしれませんが、

やってみると鼻がスッキリして気持ちいいと思います。


ぜひ試してみてください!!