【洪水警報発動!?】流れ出る鼻水、止まらないくしゃみには鼻炎用内服薬 | セルフメディUP 登録販売者が教たい自分に合った市販薬の選び方

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ドラッグストアの医薬品・日用雑貨をテレビCMや広告のイメージだけで選んでいませんか?かぜ薬ひとつ取っても配合成分はさまざま。商品選びはまず成分表示から!登録販売者が正しい選び方についてご紹介しています。

家の外に出たら、そこはもう花粉の大海原


「洪水のように流れ出る鼻水」


「止めたくても止まらないくしゃみ」


これはもう完全にアレルギー性鼻炎(花粉症)ですね...


今や日本人の10人に1人は花粉症と言われており、

まさに国民病になっています。


残念ながら、花粉症はアレルギーですので、

一度発症してしまうと、治すことはできません...


病院の処方薬にしろ、

ドラッグストアで売られている市販薬にしろ、

症状を緩和させる目的で使用されます。


今回は、市販の鼻炎用内服薬(飲み薬)がくしゃみ・鼻水を抑える仕組みと

各症状に効果をあらわす有効成分についてご説明致します。



くしゃみ・鼻水が出る仕組み


アレルギー症状が引き起こされるには一連の流れがあります。


その流れについては、別記事をご覧ください!


体内にアレルゲン(アレルギー原因物質)が侵入すると、

肥満細胞からたくさんのヒスタミンが放出されます。


ヒスタミンが放出されると、

体内にアレルゲンが入って来たことを知らせるため、

アレルギー症状(くしゃみ、鼻水、かゆみ等)があらわれるのです。


「ヒスタミンの多量放出=アレルギー症状発現」と言ってもいいでしょう。


くしゃみは、ヒスタミン放出により、鼻粘膜の知覚神経や副交感神経を刺激して起こります。


鼻水は、ヒスタミンが副交感神経の末端から鼻腺に伝わり、アセチルコリンの分泌が増えることにより、分泌物として大量に出されます。



くしゃみと鼻水をおさえるには...




アレルギー症状を緩和されるためヒスタミンの抑制と

鼻水の分泌をおさえるため、アセチルコリンの抑制が必要となるのです。




鼻かぜ、アレルギー性鼻炎でくしゃみ・鼻水が主な症状の方は、

ヒスタミンの働きをおさえる「抗ヒスタミン成分」

アセチルコリンの分泌をおさえる「抗コリン成分」が配合された

鼻炎用内服薬(飲み薬)で症状を緩和できます。



それでは、各症状に効果をあらわす有効成分を見ていきましょう!



症状と鼻炎薬の有効成分


抗ヒスタミン成分:くしゃみ・鼻水などのアレルギー症状の原因(ヒスタミンの働き)をおさえる


抗コリン成分:鼻水が出る原因(アセチルコリンの分泌)をおさえる


血管収縮成分:鼻づまりの原因(ヒスタミン放出による血管の拡張)をおさえる


抗炎症成分:鼻の粘膜の炎症をおさえる


抗アレルギー成分:ヒスタミンの放出そのものをおさえる


カフェイン類:アレルギー症状で起きた炎症による頭痛や頭重感の緩和と抗ヒスタミン成分による眠気防止



市販の鼻炎薬には、主にこれらの成分が配合されています。


市販の鼻炎用内服薬は、アレルギー性鼻炎(特に花粉症のクスリ)と思われがちですが、

くしゃみや鼻水だけの症状の場合、かぜの時にも使用できます。


なぜなら、くしゃみと鼻水が出る仕組みは

かぜもアレルギーも同じだからです。


そのため、かぜ薬にも鼻炎薬と同じ有効成分が含まれています。


症状を薬剤師や登録販売者に相談して選んでみてください!!