ナローのレギュレーションが緑缶&フロントタイヤ正履きになってから初めてちゃんとR33でセッティングをやってみました。

久しぶりに走らせたナローは、とにかく車速が遅く、コーナーの中程以降で勝手に曲がってこようとするし、ステアリングを雑に操作すると失速したり転倒するし、かなり挙動不審な動きで難しく感じました。

 

TKが目指すナロー2022のセッティングの主な方向性はこれ。

 

・転倒しにくくする。

・コーナーの入口でスムーズに曲がるようにする。

・コーナーの中盤以降で急に曲がり込んでこないようにする。

 

↓色々とセッティングしてみました。

 

■転倒しにくくする

・フロントタイヤにスーパーローハイトを使用して両面テープはなるべく弱い物を使う。

・リアのピッチング方向を柔らかめにして急激な荷重移動を抑える。

 

■コーナーの入口でスムーズに曲がるようにする

・タイロッドを「-2」にしてステアリングを切った瞬間の引っ掛かり感を低減。

・フロントホイールのオフセットを広めにして荷重移動を抑える。

・フロントのロールセンターを下げてステアリングの初期反応を下げる。

 

■コーナーの中盤以降で急に曲がり込んでこないようにする

・キャンバー角を小さめにして中盤以降でのグリップを下げる。

キャスター角を立てて中盤以降での反応を下げる。

・キャスター角を可変式にして中盤以降での反応をさらに下げる。

 

上記のセッティングで安定性も向上して素直な動きになったので、

 

・ウエイト量を半分に減らす。

・ボールデフシャフトを鉄からチタンに変更。

・リアフリクションのグリスを除去してテフロンシートを貼ってスルスル仕様に変更。

 

などを行い、加速性能が向上&軽快な動きになって、より速く安定して走行できるマシンにセッティングすることが出来ました。

 

■まとめ

ナロー2022は、コーナーをスムーズに通過して遅い車速を少しでも失速させないことや、毎ラップ安定して走行することなどがこれまで以上に必要で、極めようとしたら雑な操作が一切できないなかなか難しいクラスになったと思います。

 

今回は1つの例として、TKがセッティングの方向性を決めて、それらにどう対応したのかを紹介してみました。参考になるかどうか正直わかりませんがw

 

で、「キャスター角を可変式」って何?って思った方々。

↑これなんですがカネヤンとか他にもやってる人がいたので採用してみました。効果などの説明は機会があればまた今度w