今回は、追い充電の意味や必要性、直列と単セルでの違いなどを中心に説明します!なお、事前に「充電器ってどれがいいの?」を読んで、当記事を読むことをおすすめします。

 

追い充電の意味

レースの出走開始時間はある程度は決まっているけど、レース運営上の都合で時間がずれ込んだりしますよね。なので、出走開始時間までに余裕を持って充電を行っておき、出走時間直前に追い充電を行ってバッチリ状態にすることが追い充電の基本的な意味となります。

 

TKは単セル充電器で追い充電します!

TKのように容量や電圧でガッツリとマッチドしていない方や、古めのマッチドバッテリーを使用している方には単セル充電器での追い充電をおすすめします。理由は、直列充電の場合は充電終了の基準バッテリーが電圧や容量が低いバッテリーになってしまうためです。

 

ついでにデルタピークの説明をしておきますね。ニッケル水素電池はピーク電圧に到達した後にそのまま充電を続けると電圧が降下すると同時に熱エネルギーに変換する特性があります。例えばデルタピーク設定10の場合はピーク電圧から-10電圧が降下したら充電が終了するという意味になります。

 

画像をご覧ください。

4本の電池を直列充電していて、満充電に近いイメージです。

 

Dのセルはピーク電圧に到達したためにこれから電圧が急降下していきます。 他のセルはまだピーク電圧に達していないため電圧が上昇中ですが、ピーク電圧に近いため電圧上昇は緩やかな状態です。 

 

例えば直列充電器のデルタピーク設定が10になっている場合。ここから1分間でABCのセルの電圧が各2の合計6上昇したとします。Dのセルは1分間で16降下したとします。この場合は1分間で「6-16 = -10」 となり、デルタピーク設定値の10に到達して充電が終了します。

結果、ABCの電池はしっかりと充電出来ていないことになりますし、Dの電池は過充電となり、全ての電池がバッチリ状態になっていないことになりますよね。

 

これが直列充電を使って失敗した場合の1番やばいパターンですw

単セル充電ならば4本それぞれを個別にしっかりと充電してくれますので、上記のようなことは発生しないのです!

 

マッチドしてある電池セットの場合

この場合は、基本的には直列でも単セルでもどっちでも大丈夫です。

 

そしてこれが重要なことになるのですが、マッチドバッテリーを何度か使っていると最初は揃っていた状態でも、だんだんと4本それぞれ違う感じに変化していきます。これは充電や放電の状況によって色々あるので一概にどれぐらいでとは言えませんが絶対に変化していきます。変化した状態では、これはもはやマッチドバッテリーとは呼べませんよね。マッチドバッテリーはそういう物だということをご理解下さい。

 

と言うことは、どっちを使った方がより確実か?それはみなさんの電池の状態と相談してくださいw

 

TKがマッチド電池にこだわらない理由

マッチドバッテリーの効果自体を批判するつもりはありません。ですが一般的にマッチドバッテリーとは電池の性能が揃っているという意味で、性能が高いということではありません。ピーク電圧が高い性能がいいバッテリーセットはかっちゃんが自分で使っていますw

 

 

でも、マッチドしていなくてもそうとう酷いバッテリーセットを使っていない限り、単セル追い充電でバッチリに充電できていればマッチドバッテリーとの性能差はそんなにないと思っています。

 

これはもちろんTKがこれまでにマッチドバッテリーに関して色々やり倒してきた経験からの結論ですので適当に言っているわけではないですし、当記事を読んでいただいたみなさんはなんとなく分かりましたよね?w

次回予告!

充電時の電流値についてと、充電器&バッテリーのまとめになります~